和歌山県串本町のカセでは50cm級はもちろん、夢の60cmオーバーも狙えるとあって、チヌ釣り師には人気のエリアだ。
特に、近年大型チヌの登場率は高く、60cm級も釣れている。
この日はベテランチヌ釣り師の子林氏に、串本のカセでのチヌの釣り方をレクチャーしてもらった。
60.7cmの超大型チヌを釣り上げた、子林氏の釣り方を紹介したい。
和歌山・串本町は本州最南端に位置し、温暖な海域によってさまざまな魚が生息している。
串本では養殖筏へカセを付けたり、アンカーで固定したりしている。
主なターゲットはマダイ、グレ、ブリなど魚種多彩に狙える。
しかし、大型のチヌが狙えるのがとても魅力的。
50cm級はもちろんのこと、釣り人が夢見る60cm級も夢でなく、高い実績がある超アツい釣り場だ。
狙い方はカカリのダンゴ釣りで、仕かけはとてもシンプルなセッティングとなっている。
なので、チヌの引きもダイレクトでアタリも感じやすい。
しかし、その分とても繊細なので、奥がとても深いのが魅力。
子林氏が愛用するロッドはエバン160西海（ツカサチヌハウス）だ。
このロッドは「とても使いやすく、最高の1本」と子林氏のお墨付きだ。
リールは片軸を使用する。
使用していたのはセイハコウSP RC83（シマノ）。
ラインは通しで、トヨフロンチヌ筏かかり春夏秋冬3号を40mほど巻いておけばオッケーだ。
※巻く長さはポイントによる。
針は大型チヌを想定して、ヤイバチヌヒネリなし XH－05 6号 ブラック（ささめ針）をチョイスした。
チヌ狙いのカカリ釣りでとても重要なのが、ダンゴの配合だ。
子林氏のダンゴは比較的、比重が高く、より早く沈むようなセッティング。
どのようにダンゴが割れてサシエが出て、チヌが食うかをイメージしながら、作ることで釣果は大きくかわる。
何を使えばよいか分からないという方は、こちらの子林氏特選の配合エサを参考にしてほしい。
ダンゴに使用したマキエは、本筏チヌ（左）、大チヌスペシャルハイパー（中央）、紀州マッハ攻め深場（右）を半分ずつ、ニュー赤ダンゴチヌを6kgが基本のダンゴの素材。
商品の詳細はマルキユーの公式ホームページをチェック！
また、活性が低い場合は速戦爆寄せダンゴを入れると◎だ。商品は全てマルキユー。
基本的に用意しておきたいエサが、エビ系、コーン、サナギ、練りエサだ。当日、子林氏は6種類のエサを持ってきていた。
左のエビ系から順番に使っていき、何がアタるかを試していくことが肝心。状況次第ではコーンとオキアミなど合わせエサも◎。
釣行日には、子林氏がコーン5粒掛けで60.7cmのチヌを釣り上げた。
使用しているコーンは、とれたてスイートコーンホール粒状 無加糖（宝幸）。
この商品はこちらでゲットできるぞ！
この釣りのキモとなる、ダンゴの作り方を子林氏にレクチャーしてもらったので紹介したい。
まず、ダンゴのベースを1セット分配合したら、適量の海水（ダンゴ1セット14kgに対して約3ℓ）を加えながらまぜる。
その後は、写真の順序でダンゴを作る。
■ダンゴの作り方
①サシエを付けたらダンゴを手に取る
②ダンゴの上にサシエ、アンコを乗せる
③水深の回数握る
④均等に握り、ダンゴが完成
カセへ乗船すると、1番最初にやっておく大切なことがある、それはポイント作りだ。
釣りを始める前にダンゴを20個前後作り、投入しておく。
これをしておくことで、釣り開始時には、魚が寄ってきてチヌを釣りやすい環境を作ることができるのだ。
また、ボラがいると期待大。
ボラはダンゴを海中で撒いてくれ、しかもボラがいるとエサ取りが散るので、チヌが釣れる期待値がグッと上がる。
この釣りは、何処でチヌが食ってくるかを想像しながら釣ることが大切だ。
基本的には、底までダンゴを落として自然にダンゴが割れるのを待ち、割れたら2～3ｍラインを送り込んでラインが斜めに入っていくことをイメージして釣る。
しかし、チヌは中層に浮いている場合もあるので、その場合は中層で仕かけを止めて、ダンゴを割る。
そして、その場所でラインを止めてみたり、割れたダンゴに付いていくように仕かけを少し送り出してやることでアタる確率がグッと上がる。
チヌのアタリはグっと抑え込むことが多いので、しっかり見極めて掛けていきたい。
慣れてくれば、チヌのアタリだと分かるようになってくるぞ！
チヌが掛かれば、養殖筏のロープなどに走られないように、しっかりとポンピングしながらやり取りしよう！
大型チヌを釣り上げた子林氏。
56cmの大型チヌを釣り上げた。
60.7cmの特大チヌを釣りあげた子林氏。
カセ釣りは自由に楽しむことができるので、初心者でも気軽に楽しめることができる。
友達や家族でのんびり釣行はもちろん、本気で大型チヌを狙ってみるのも面白いぞ！
※カセ釣りで出船しているかは予約の際に事前に確認を
