【今年のタチウオの追いが弱いのはなぜ?】名手が考える大会でのタチウオの攻略法!

今永航汰

大阪湾タチウオKINGバトルの予選開始から1カ月が経ちましたが、今回は私のバトル予選日の模様をご紹介します。

私は昨年からずっと即掛けスタイルでの釣りをメインに展開してきました。今年のタチウオは追いが少ないとされているため、積極的に掛けていくスタイルが有利となるバトル予選日となりました。

タチウオの追いが少ない理由とは

今年のタチウオは追いが弱いと言われていますが、私が考える理由は以下の通りです。
・エサの取り合いをするほどの個体数がいない
・ボトムの甲殻類系をメインに捕食している
・産卵を控え、捕食に対してナイーブになっている
このいずれかではないかと考えます。

そのため小さなアタリも掛けにいく掛けの釣りが有利に働くことが多いです。

当日は、9月~10月定番の神戸沖(須磨沖)での実釣となりました。

ロッドは掛けに特化したショートかつ超先調子の9対1調子を選択。

テンヤも掛けていくのに必須となる水切れのよいヘッド形状&ショートシャンクフック搭載の掛獲船太刀魚テンヤのグローから始めます。

バトルとなると手返しを重視し、タングステンを使用する方が多いように感じます。

実際、シルエットの小ささや高比重ならではの、クイックな動きに反応する時がある反面、鉛のヘッドのアピール力の高さが、この時期の濁り潮や活性の高い個体にいち早くアピールするなら、鉛がベストな場合も存在します。

まずはショートピッチのジャークとショートステイで魚の反応を確かめる

直近の釣行もなく、アタリダナなども全く分からなかったので、1投目はボトムを取り、強めのショートピッチの高速ジャークと、1秒ほどのショートステイで、魚の反応や穂先に感じるわずかな違和感を察知し、魚影の濃いレンジを探ります。

1投目は魚を釣ると言うより、魚の反応を見るために時間を使います。

ボトムから15mまでに反応が濃く、集中して狙う

ボトムから15m付近が1番魚影の濃いことを確認し、次はそのレンジを集中攻撃。

強烈ジャーク3回からステイを3秒、探りジャーク時よりは若干食わせの間を与えることで、リアクションバイトを誘発しつつも、しっかりと見せの間を作ることで、明確に穂先にアタリをだすようにします。

アタリがでたら基本的にはフッキングを入れていく。

一発で掛かるに越したことはないですが、掛かりどころが浅くなり、バラシに繋がるなら、捕食スイッチを入れセカンドバイト、サードバイトで頬にしっかりフッキングさせる方が◎。

朝から作戦が思い通りにハマり、入れ食いタイムでは、きっちり数を稼ぐことに成功。
少し食い渋った時間にもグロー面の高アピールと、強烈ジャークのリアクションバイトで着実に数を重ねました。

また、この時期の神戸沖ならではの、不意にやってくるドラゴンクラスがこの日も登場。

確実に大型であることは確信し、ロッドを立て、電動リールの巻きをゆっくりにしつつ、手巻きでフォローを入れながら、慎重にファイトし、姿を現したのは幅指7本サイズ。

結果、数、型ともに納得の釣果でセミファイナルへの切符を獲得できました。

毎日、刻一刻とパターン変化していくタチウオテンヤですが、少しでも参考になれば幸いです。

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