【船タチウオテンヤ名手の輪】タチウオの活性を見極めた釣りが好釣果の秘訣!

船タチウオテンヤの名手たちが、釣果を上げるためのノウハウを惜しみなく披露する短期集中連載「船タチウオテンヤ名手の輪」です。今回の執筆者は小坂 歩氏です。

小坂歩(こさかあゆむ) プロフィール

テンヤタチウオ、カワハギ、エギダコなどのライトゲームを中心にノマセ釣り、サビキマダイなどもこなすマルチアングラー。2015ダイワカワハギオープンファイナリスト。ダイワをこよなく愛するダイワ公認の釣り人グループである極鋭関西WORKSの代表。

バリバリの掛け調子スタイルで勝負!

こんにちは。関西の船釣りを応援するグループ「極鋭関西WORKS」の小坂です。今回釣行したのは、泉佐野市の海王神です。

使用したロッドは極鋭タチウオテンヤSP91―180AGS(ダイワ)。テンヤ操作がしやすい9対1調子のSMT(スーパーメタルトップ)を搭載したロッドです。リールは、ワンハンドで巻き取りスピードが調整可能なシーボーグ200JL―DH(ダイワ)。今回もバリバリの掛け調子スタイルで挑みました。

筆者のタックル

当日は、台風が過ぎた直後の釣行。まだ濁りが残り、光量が足りないことを想定し、グロー系テンヤをチョイス。エサはシルエットを出すためにイワシをセットします。神戸沖に到着すると、海上はひしめくばかりの大船団。心配していた海の状況は、台風直後ですが、うねりも小さく濁りも入っていません。

これを見てタチウオの活性が高い可能性もあると判断し、テンヤにエサ持ちのよいサンマもセットしておきました。

1投目は、底まで落として様子を見ようとしたのですが、中層で「コンコン」とフォール中にタチウオらしき反応が返ってきます。なので、予定を変更し、反応があった中層を中心にワンピッチジャークとショートステイで誘いを組み立てます。

すると、エサを奪い合うようなガツガツとしたアタリがあり、開始3分も経たずに1尾目を釣り上げることができました。

タチウオに噛まれたヘッド

ここで先ほど用意しておいたサンマエサをセットしたテンヤに変更。高活性のタチウオを狙い撃ち、連発させます。

しかし、このような状況も長くは続かず、アタリを求めて海底から幅広くタナを探ります。すると、海底から10mを越えた辺りでタチウオからのコンタクト。すかさずフッキングを入れ、取り込みます。

ここからは、このレンジを中心に探りを入れ、やる気のあるタチウオを誘い出しながら掛けていきました。そのような拾い釣りの中、納竿間際にまたもやタチウオの活性が上がってきました。

活性が上がればこちらのもの。小さめのワンピッチジャークにステイを織りまぜた誘いに、タチウオの小気味よい反応が。

カラーローテでアタリが連発!!

しかし、タチウオが小型なのか、なかなか掛けられません。エサのチェックを含め仕かけを回収してみると、テンヤのヘッドがタチウオに噛まれて傷だらけの状態に。これを見て、グローヘッドにタチウオが反応していると考え、テンヤカラーを赤金に変更しました。それを起点に怒涛のラッシュが始まり、納竿まで楽しい時間を過ごすことができました。

当日の釣果

今回は、テンヤの色や誘いの重要性を再認識する釣行となりました。そして、問題の答え合わせもしっかりできたので満足の1日となりました。

さて、これからどんどん寒さが増してタチウオがもっと美味しくなる季節。「楽しく釣って」「美味しく食べる」釣り人の特権を味わい、に行ってみてはいかがでしょうか!

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