【入門編】これでバッチリ! 堤防から狙う「タチウオ」の釣り方、基礎講座

タチウオ特集

釣って楽しく、食べて美味しいタチウオはエサやルアー釣りなど、さまざまな釣り方で狙うことができます。

ここでは、ビギナーでも手軽に楽しむことができる、堤防から狙うタチウオの釣り方の基本をレクチャーします。

タチウオとは

タチウオは夜行性のフィッシュイーター(魚を捕食する魚)で、昼は深い場所で過ごし、夜になるとエサとなる小魚を求めて浅場へと上がってきます。

特に産卵期には堤防周辺の浅場まで接岸するので、釣期となります。

タチウオはとても美味しく、また引きも強いので、大人気のターゲットです。

釣れる時間帯は?

堤防から狙うことができるのは夜釣りがメインとなります。

特に狙い目なのが、夕まずめ(16~20時頃)と朝まずめ(4時~6時頃)と言われています。

どんな釣り方で狙えるの?

釣り方は、キビナゴやイワシをエサに使用したウキ釣り、ドジョウやキビナゴの引き釣り。

そして、ジグヘッドにワームを装着したワインド釣法や、メタルジグなどを使用したジギングなどのルアーフィッシングがあります。

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ウキ釣り

タチウオシーズンになると、夜の海面にキラキラと赤や緑などの光が漂っている光景を見ることがあります。

それがこれ、ウキ釣りです。タチウオのアタリがでて、ウキが海中へ消えていくさまは大興奮すること間違いナシです。

ウキ釣りのタックル&仕かけ

ロッドは、堤防用3号4.5mにリールは4000番がベターです。

ウキは棒ウキで、電気ウキがマスト。

ポイントや風によって、使用するオモリの重さがかわる(自立ウキでもOK)ので、ウキのオモリ負荷は1.5~3号がオススメです。

電気ウキの電池は、念のために予備を持っておきましょう。

仕かけは大きく分けて1本針と2本針、そしてハリスがフロロかワイヤーがあります。

針数は好みで大丈夫です。

食いがよい時はワイヤー、食い渋い時はフロロをチョイスしましょう。

基本的にはワイヤーでオーケーです。

ケミホタルは37~50mmがオススメです。

さまざまなカラーがありますが、基本的にはイエローがベターです。

カン付きオモリは便利なので用意しておきたいアイテムの1つ。

中通しオモリなどでも対応可能です。

エサはキビナゴやサンマの切り身を使用

タチウオはフィッシュイーターなので、エサにはキビナゴやサンマの切り身を使用します。

■キビナゴの付け方(1本針)
・まずは目を刺し通す
・そのまま、背に刺して完了

①まずは目を刺し通す

②そのまま、背に刺して完了

キビナゴが真っすぐに立つようになっていればオーケーです。

 

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■キビナゴの付け方(2本針)
・まず、頭部の近くに刺す
・そして、もう1本の針は尾の近くに刺す

①まず、頭部の近くに刺す

②そして、もう1本の針は尾の方の背に刺す

キビナゴを持ち上げた時に平行の姿勢をキープしていたらエサ付け完了です。

 

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■サンマの切り身の付け方(1本針)
・切り身の端にチョン掛けする
・その後、もう1度刺し通す

①切り身の端にチョン掛けする

②その後、もう1度刺し通す

 

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〈釣り方〉早合わせは禁物!しっかり食い込ませてから合わせよう!

堤防から狙うタチウオはほとんどの場合、浅ダナをメインに狙うので、ウキ下は2~3ヒロ程度にセッティングしておきます。

そして、まずは狙いのポイントへと仕かけをキャストします。

キャストしたら、仕かけが馴染むのを待ちます。自立ウキ以外の場合は、ウキが立てば仕かけが馴染んだおよその目安です。しばらく待ってもアタリがでない場合は、ゆっくりとリーリングしたり、竿をゆっくりと大きく誘い上げるのも有効です。

誘いを掛けたりしてエサを上手くタチウオにアピールできれば、アタリがあります。

ここから重要なポイントです。

タチウオはエサを食べるのが下手な魚なので、アタリがあったらウキが沈んでいきますが、すぐに合わせるのではなく、ウキの光が見えなくなるぐらいまでゆっくりと待ちます。

そして、合わせる時は竿を立てて合わせます。

なので、ウキが沈んだりしても早合わせはしないようにしましょう!

※アワセとは竿を大きくたてて、魚を掛ける(フッキング)すること

ヒットすれば、魚の重みを感じるので、ラインのテンションを緩めず、一定速度でリールを巻いて釣り上げます。

引き釣り

ドジョウやキビナゴを堤防タチウオ専用のテンヤと呼ばれる仕かけにセットして釣る引き釣りは、ウキ釣りよりも広範囲のポイントやタナを幅広く探ることができます。

タナが定まっていない時や、タチウオが広範囲に回遊している時にはとても有効な釣り方です。また、手返しもよいので朝夕のまずめ時などの短い時合にも効率よく釣ることができます。

引き釣りのタックル&仕かけ

引き釣りには堤防専用のタチウオテンヤを使用します。

エサがズレないように巻くのがコツ

■キビナゴの巻き方
・キビナゴをテンヤのケンに刺し、セットする
・ワイヤーで頭部からまんべんなく巻いていく
・針がちょうど曲がる所まで巻く(尾まで全ては巻かない)
・最後にワイヤーの端をテンヤに巻き付ければ完了

①キビナゴをテンヤのケンに刺し、セットする

②ワイヤーで頭部からまんべんなく巻いていく

③針がちょうど曲がる所まで巻く(尾まで全ては巻かない)。最後にワイヤーの端をテンヤに巻き付ければ完了

 

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■ドジョウの巻き方
・ドジョウをテンヤのケンに刺し、セットする
・ワイヤーで頭部からまんべんなく巻いていく
・針がちょうど曲がる所まで巻く(尾まで全ては巻かない)
・最後にワイヤーの端をテンヤに巻き付ければ完了

①ドジョウをテンヤのケンに刺し、セットする

②ワイヤーで頭部からまんべんなく巻いていく

③針がちょうど曲がる所まで巻く(尾まで全ては巻かない)。最後にワイヤーの端をテンヤに巻き付ければ完了

ドジョウは、生きているものが販売されているので、そのままだとセットしにくい。

セットする前に、気絶させると、簡単にできるのでオススメだ。

 

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〈釣り方〉広いタナが探れるのが魅力!タチウオの遊泳層を見付けよう

引き釣りはエサを付けた堤防用タチウオテンヤをリールを巻いてルアーのように引きながら釣ります。

まずは遠くにキャストし、着水したらカウントダウン(着水時から数字を数えながら仕かけが沈んだタナをある程度把握する)して、タチウオがいそうなタナを探りながらリールをゆっくりと巻きます。

タチウオがいる遊泳層をより早く見付けることが、この釣りのキモとなります。

このほかにもテンションフォールしながら、タナをタテにジグザグに誘うことも有効です。

※テンションフォールとはラインを張って仕かけの重みを感じながらゆっくり仕かけを沈めること

アタリがあれば即合わせで掛けていきましょう!

ワインド

ワインド釣法とは、ジグヘッドとワームを使用して、竿を上下にシャクることによってルアーを左右にダートさせる釣りです。

ダートさせることによって、魚の捕食本能を刺激して、リアクションバイトで食わせることができます。

※ダートとは、「突進」という意味で、エサに見立てたルアーに、逃げ惑う小魚のような動きをさせること

ワインド釣法のタックル&仕かけはこちら

ワインドには専用のジグヘッドとワームを使用する。

ワームセットでアクションがかわるので、セットしたら泳ぎの確認はマスト

■ワームのセットの仕方
・ジグヘッドにワインド専用ワームを差し込んでいく
・トリプルフックの上針をワームに差し込む

①ジグヘッドにワインド専用ワームを差し込んでいく

②トリプルフックの上針をワームに差し込む

 

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〈釣り方〉幅広い遊泳層を探り、タチウオのタナを見付ける

キャストして、ルアーが着水すれば、カウントダウンをしてタチウオの遊泳層を探っていきます。

そして、糸フケを取ってから1回シャクり、リールを1回巻きます。

この動作を繰り返して、ルアーをリズムよく左右にダートさせます。

コツコツというアタリや、ガツガツとくれば、ロッドをしっかりシャクってフッキングさせます。

ジギング

鉛などでできている、ハードルアーのジグはより遠くを探りたい時にとても効果的。

特に明るい時間帯は、タチウオは中層や底周辺のタナを泳いでいるので、そういった時にジグはとても役立ちます。

ジギングのタックル&仕かけ

ジグ選びのコツ

堤防で使用するタチウオ狙いのジグは主に20~30gがオススメ。

また、定番はグロー系が光るのでよい。

そのほかにもゼブラグローに好反応を示すことが多いので、持っておきたい。

その日によって当たりカラーはかわるので、定番カラーを中心にいくつかジグを用意しておこう!

ルミカのメタルジャッカー

〈釣り方〉シャクってフォールで食わせる。水深がある場所は超効果的

まずは狙うポイントへとキャストする。

カウントダウンして狙うタナまで沈めた後は、ワインド釣法と同じようにロッドをシャクリ、フォールで食わせるイメージで釣る。

ジギングもアタリがあれば、即合わせしてフッキングさせよう!

タチウオの歯には要注意!

タチウオの歯はとても鋭く、少し歯が当たっただけで、手など皮膚が切れます。

針を外す時は必ず、プライヤーで外しましょう!

 

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また、タチウオを挟む魚バサミがあればベストです!

安全に楽しい釣りを満喫してください。

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