日本海で11月、12月頃に最盛期を迎える大型のイカ「タルイカ」を狙ったジギング。
イカとは思えないサイズ感でバツグンの引き味も味わえることから、例年超人気のターゲット。
ここでは、そんなタルイカ狙いのキホンを説明させていただきます。
基本的なタックル
タルイカジギング用のタックルは、ライトジギング用ロッドに、リールはPE1.5~2号のラインキャパが300m以上の両軸受けリール。
竿はタルイカジギング専用竿がベストだが、ライトジギング用やタイラバ用、さらには大阪湾などのテンヤタチウオで使用される7対3調子程度の船竿でも2m以内(誘いや取り回しなどを考慮して)のものなら流用可能。
穂先は感度のよいものが、小さいアタリも見分けやすい。
また、リールはジギング用でなくても巻き糸量がPE1.5~2号300mのキャパがあるシーボーグ200Jやフォースマスター600などの小型電動リールでも対応できる。
リーダーはPE1.5号なら10号を、2号なら12号を5、6m取るとよい。
タルイカ用ジグは、潮の速さや狙うタナによってかわるが、150~210g程度を用意しておけばOK。
カラーは、グロー系を中心に数色用意しておくと、高活性時や低活性時など、さまざまな状況に対応しやすい。
釣り方のキホン
タルイカ狙いは、船長から上と下の指示ダナが出るので、その指示ダナ間で誘い下げと誘い上げを繰り返す。
誘い方はイカメタル同様に人それぞれだが、一般的なものでは、上の指示ダナまで落としてからクラッチを入れて、ソフトなシャクリを3~5回。
そして、大きく竿1本分のロングジャークを入れてから一気に竿先を下げて、ジグをフリーフォール。
そして、ロングステイ(20~30秒)でアタリを待つ。
アタらなければ、竿を大きくシャクリ上げてから5mフォール(目安はPEのマーカー、電動ならカウンターで)。
タナをかえれば同じように誘い、以降5m刻みで下の指示ダナまで繰り返して誘い下げる。
下の指示ダナまで探れば、今度は誘い上げ。最初に大きくアピールするロングジャークを入れた後は、スロージギングのようなソフトなワンピッチジャークで巻き上げ、最後にロングジャークからのフリーフォールでロングステイ。
これも5m刻みが目安。
キモはロングステイにあり!
タルイカジギングに精通する岩城透氏の言葉を借りれば「タルイカへのアピールは、スローな誘いとロングステイがキモ」。
時には1分近く待つ超ロングステイも有効だ。
また、タナが絞れてもマイカのようにタナ直撃で狙うのではなく、上下10m程度の幅を持たせて誘い下げて、あるいは誘い上げて狙ったタナまで追わせると、アタリがでやすいそうだ。