【堤防釣りの生情報】アジが好調に釣れる好釣り場をご紹介

寄稿:竹村勝則

竹村勝則 プロフィール

元釣場速報編集部のベテラン記者。堤防釣り、磯釣り、渓流釣りなどに造詣が深く、各地の堤防、磯、渓流などに積極的に繰り出している。ウキなども自作するこだわりの強い1面もある。

大阪湾沿岸の波止釣りは低水温のせいか釣況はイマイチなので、場所をかえて和歌山県田辺の芳養まで足を伸ばした。

と言うのも、和歌山の釣友が芳養漁港へ3回釣行し、「1回だけ釣れなかったが、後の2回は40尾、80尾と17、18cmのアジをノベ竿のウキ釣りで釣った」と言う。それも真っ昼間にである。

これはホットニュースだと、2月20日に出掛けた。ここは芳養漁港の北隣に新しい漁港ができていて、その港内でアジが釣れている。所用で現地着は昼頃になった。

先に釣っている釣友に状況を聞くと、「今日はどういう訳か、ノベ竿のウキ釣りでは釣れない。リール竿で遠投している人だけが、パラパラ釣っている程度」だと言う。

アジがいるのは間違いないが、釣り方に少し工夫がいりそうだ。

当日の仕かけ

そこで仕かけは、竿2号4.5m、道糸3号を巻いたスピニングリール、2.5号の棒ウキ、ロケットカゴS(オモリ2号を入れる)にステンレス棒(0.6mm)の天ビン、ハリス0.6号を矢引き、針は金袖6号。マキエはアミエビ。サシエはオキアミのSサイズとサヨリ用のサシアミを使い分けた。

エサのアミエビ

波止の曲がり角から少し先の所を釣座とした。前方の波止との中間点ぐらいまでは、3ヒロのタナだとカゴが底に着いたが、それ以上投げると、少し水深がある。

今回の釣座

ファーストヒットは17、18cmのアジ

3投目にアタリがあり、ウキがスーッと入るよいアタリ。しかし、合わせても掛からない。5、6回素針を引いた後、やっと釣れたのは18cmほどのアジ。

あのアタリはアジだったのか、それならウキが入ってもすぐに合わせずに、もっと待つことに。

次のアタリは、ウキが入っても合わせずに5―10秒待つ。道糸がスーッと動き、竿にコンコンと感じてから竿を立てるようにすると、バッチリ針に掛かるようになった。

最後は入れ食いに

当日の釣果

この仕かけと釣り方が上手くいって入れ掛かり。17時過ぎまで釣って数えると42尾あった。サイズは16~20cmだったが、18cm前後が多かった。

ノベ竿のウキ釣りが不調だったのが残念だが、常連さんの話では「昨年は4月頃までアジが釣れた」と言っていた。

また、当日は80cmのブリが波止の先端付近で釣れていた(釣った小アジの泳がせ釣りで)。

その後の状況を聞いたところ、「昼間はあまり釣れなくなったが、夕まずめの時合にバタバタっと入れ食いになる日や、釣れても時合が短かったりとムラがあるようだ。

芳養漁港のアクセス&ポイント

芳養漁港のすぐ北隣の新しい漁港は、元は「芳養の松原」と言って美しい砂浜だった。投げ釣りでキスを釣った想い出がある。

そこが埋め立てられて、今は立派な漁港になり、外側一帯は岸壁で手すりがあり、釣りができる。港内側はコンクリートで足場がよいので、家族連れでも釣りが楽しめる。車もすぐ近くに止めることができるし、トイレもある。

小アジがよく釣れているのは、波止の付け根のカーブ付近から波止の先端にかけての港内で、常連さんはサビキ釣りやノベ竿(5.4m)のウキ釣りをしている。マキエはアミエビ、サシエはオキアミのSサイズ、またはサシアミ。

港内の赤灯波止から前方の波止向きでも釣れるが、ここへ行くには港内をグルっと回った先で車を止めて、少々歩かなければならない。

 

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