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釣り場の情景~写真から思い出される記憶 Vol.2【京都府・冠島】

釣り人なら「記憶に残る釣り場風景」というものがある人も多い。それがよく通うホームグラウンドでも、1度しか行けなかった所でも。現実では釣り場には行けない今、以前に釣り場で撮った風景写真を見ていると、いろんな記憶が浮かんできた。今回は、京都府・冠島周辺。【編集部 倉橋卓司】

京都府舞鶴の沖に浮かぶ若狭湾の超メジャーポイントのひとつ、冠島。京都府鳥、オオミズナギドリの繁殖地と知られ、島全体が国の天然記念物とされている。そして、この島の沖側にもうひとつ、沓島と呼ばれる少し小さな島があり、釣り場の総称として合わせて「冠島周辺」と呼ばれることが多い。

記者にとって、このポイントは単独取材デビューの地。現在は西舞鶴でV7(高塚仁船長)として活躍している大型船が「チャレンジャーヴィーナス」として就航したのを機に、舞鶴沖の五目釣りを取材した。それが20数年前の春。この時はハマチがよく釣れ始めたので、取材記事のタイトルに「ハマチ回遊開始!!」と入れたのだが、その「記事について問い合わせの電話がある」と内線が回ってきた。

何せ初めての取材記事、何か間違ったことを書いてしまったのかとマイナス思考が先走り、心臓バクバクで不安になりながら電話に出たのを覚えている。すると、電話の相手は当時、釣場速報に記事を寄稿してくれていた高塚仁氏(現在のV7船長)。聞けば、「その前日に同じポイントへ釣りに行ってたが、ハマチの気配など全くなかった。この日(取材日)はホンマによく釣れたのか?」という事実確認の旨の電話で、受話器を置いた後、ホッとしたのを思い出す。

冠島は舞鶴市沖に浮かぶが、好漁場だけに宮津や福井県の船も集う。そして、その周辺で狙える魚種もマダイ、アジ、青物、根魚、イカなど豊富。それゆえ、以降も取材やプライベートでも幾度となく訪れた。すると、切り立った断崖絶壁や、なだらかな海岸など、見る方向によって姿をかえることにも気が付いた。一面の大海原も爽快だが、島のアクセントも風景を彩るにはまた味がある。それが船を掛けるポイントによって姿が異なれば、景色を見る楽しさも増える。いつしか「今日の冠(島)はどんな風に見えるか?」と楽しむようにもなった。

冠島の南東側の風景

冠島の東側の風景

冠島の西側の風景、左に見えるのは沓島

沖側から手前が沓島、右奥が冠島

沓島

そして、舞鶴は海軍ゆかりの軍港で、現在は海上自衛隊の基地があるため、海上では護衛艦などの大型艦艇や、空には民間の航空機以外の飛行機も運がよければ見ることができる。

海上自衛隊の船

よく見る民間の航空機ではない飛行機が見えることも

記者のマダイタックル。年季の入ったSZ潮流真鯛S50-350とシーボーグ300。後方は冠島

そして、釣りの方では昨年、一昨年は竿出しはなかったが、2017年11月に訪れた時には、デビュー記事への問い合わせでドキドキさせてくれた高塚船長の船で仕かけを垂れ、マダイ五目を堪能させてもらったのが記憶に新しい。この日は晩秋の落ちマダイ狙いだったが、船中では86cmの大ダイを筆頭にツ抜け3人、記者も71cmを頭に10尾と爆釣だった。

記者が釣ったマダイ71cm。実はこの1投前に、これ以上の引きの魚をバラしたことの方が強く印象に残っている

もちろん、釣れたよい記憶だけではないが、異なる方向から見る島のいろいろな表情、釣れる魚種の豊富さ、普段見ることがない船や飛行機など、船上でその周囲を見ているだけでも楽しめる場所。記者デビューを含めて、たくさんの思い出があるこのポイントで、また冠島を見ながら、釣り糸を垂れてみたい。

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