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釣り場の情景~写真から思い出される記憶 Vol.3【和歌山県・串本】

釣り人なら「記憶に残る釣り場風景」というものがある人も多い。それがよく通うホームグラウンドでも、1度しか行けなかった所でも。以前に釣り場で撮った風景写真を見ていると、いろんな記憶が浮かんできた。今回は、和歌山県・串本。【編集部 倉橋卓司】

カレイマニアを自称する記者だが、父に釣りに連れて行ってもらっていた子供時代、もうひとつハマっていた釣りがある。それが「カワハギ」。

この釣りも父の影響で始めたのだが、始めは湯浅や由良など中紀の筏に通い始めたのがキッカケ。食べて美味しいカワハギは、いつしかカレイと並ぶ、記者親子の2大ターゲットとなっていった。

釣り方は、波止や筏で当時流行していた、多くのイカリ針が付いた掛け針によるハゲ掛けではなく、チヌカカリ竿を使用した胴突き仕かけでの釣り。

「エサ取り名人」と呼ばれるだけあり、エサだけ取られることも多かったが、このタックルで小さなアタリを全て掛け合わせていくのが、子供ながらに凄く楽しかった。

それから数年した中学生の時、同級生のいとこ親子と4人で、初めて串本のカセにハマチ釣りに出掛けた。当時、串本へは国鉄。天王寺から「魚釣り列車」と呼ばれた23時頃発の夜行列車で、串本到着が夜中の3時半過ぎだったか。到着した頃には駅前に数軒あったエサ屋や食堂が開店し、渡船や船宿との待ち合わせ場所となっていた。

この日、狙いのハマチは見事にボーズ。だが、カワハギはそれまで釣っていたものより型がよいのが釣れた。そして何より、鉄道マニアでもあった記者は、列車に乗って遠出できたことが嬉しかった。

それからしばらくして、ハマチ狙いで行った前回とは船宿をかえて、父が「カワハギ狙い」で予約を入れた。串本のカセでの初のカワハギ狙いとなったのは、釣場速報の情報協力店でもある河田フィッシング。串本港を出た先に浮かぶ、養殖の丸イケスの前に掛けられたカセに渡してもらったのだが、この後に見る光景が圧巻だった。

浅海周辺から串本港沖の丸イケス方面を望む

シラサエビを刺した仕かけを入れると、沈んでいく仕かけ目掛けて黒っぽい何かがワーッと集まってきた。次の瞬間、糸がフケる。着底!? いや、魚が食い上げていた。

竿を立てると、グググッとくる重量感。何と3本針にウマヅラハギがトリプル。型は20~25cmほどあった。そこからは、まるで水族館か、養殖イケスの中で釣っているような光景が水面下にあった。

竿下にはウマヅラハギの大群。中には30cmオーバーやカワハギもまじっていた。それが仕かけを入れる度に、勝手に針に掛かると思えるほど簡単に釣れた。

この日は持参したクーラーに入りきらない、ウマヅラハギとカワハギを合わせた初の1人3ケタ釣果。駅前の釣具店で発泡クーラーを買って、帰りの特急に乗った。

それからは、親子して串本にハマった。いろいろな船宿、ポイントにも行った。

浅海波止周辺のカセ風景

 

くしもと大橋を望む苗我島沖の風景

 

後方に見えるのが、串本大島の須江方面

中でも、特に通ったのは船頭付きのカセ。串本大島の須江の養殖筏周りをメインに掛けてくれたその船は、ウマヅラよりもカワハギが釣れ盛った。初めての尺オーバーもそこ。数も抜群で、何度も通ううちにウマヅラを含まず、カワハギだけで1人で120尾を超える数釣りも堪能できた。

それから数十年、串本のカワハギもメジャーになった昨今、カワハギは以前ほどの大釣りはなくなったが、その頃に比べて狙い物の幅が広がってきたように思う。マダイ、青物はもちろん、アジ、イサギ、ヒラメ、グレ、チヌ、マトウダイ、アオリイカなどなど。

本州最南端、串本のカセには魅力ある釣りがたくさんある。次回、串本を訪れる時には、カワハギ以外のターゲット狙いも楽しんでみたいと思っている。

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