西村 豪太（にしむら ごうた） プロフィール
こんにちは、西村豪太です。今や大阪湾で１番人気の釣り物となったテンヤタチウオですが、近年は全国的な広がりを見せています。
瀬戸内海、豊後水道、富山湾、沖縄など日本各地にタチウオフィールドは点在しますが、昨秋のドラゴンラッシュから注目されているエリア、それは「東京湾」です。
東京湾はもともと全国屈指のストック量を誇るタチウオフィールドですが、天ビン釣法やジギングが主流で数釣り主体のエリアでした。
しかし、SNSの普及やメディアのクロスオーバーが進み、東京湾でもここ数年、テンヤ釣法が徐々に普及してきた経緯があります。
私も4年前から機会を見つけては東京湾でテンヤ釣法を試してきましたが、その可能性が今期花開いたと言っても過言ではありません。今回は、注目の東京湾のテンヤタチウオについてお伝えしようと思います。
全国屈指のドラゴン率の高さ、東京湾のテンヤタチウオ!!
私なりに感じる東京湾のテンヤタチウオの魅力、それは何と言ってもドラゴン率の高さです！ 自身、何度も東京湾でドラゴンを釣っていますし、釣行頻度から言うドラゴン率の高さは目を見張るものがあり、全国屈指と言えるでしょう。
「初挑戦でドラゴン」なんて声もよく耳にしますし、120cmは当たり前、中には150cm近いサイズも上がっている、夢のあるフィールドです。
東京湾のタチウオのポイントはいくつかありますが、テンヤ釣法と相性がよく、大型が狙えるエリアは猿島沖～観音崎沖と言われるポイントです。神奈川県横須賀沖と言えばイメージしやすいでしょうか。神奈川側から出船すると10分ほどでポイントに到着するアクセスのよさも魅力です。
ほかにも様々なポイントがありますが、小型が多いポイントではどうしても天ビン釣法に分があり、オススメは同エリアと言えるでしょう。
狙う水深はそれほど深くなく、50m前後が多いように感じます。
シーズン的には、概ね大阪湾と同じイメージですが、近年の東京湾は通年釣れ続けるという特徴があります。本来オフシーズンである厳寒期～春先にかけてもタチウオの釣果があり、通年タチウオで出船している船宿もあります。
ただ、小型が主体となる時期は天ビン釣法が有利なため、今後テンヤにおけるベストシーズンを図るにはもう少し時間がかかりそうです。
基本的なタックルは大阪湾と同じだが、サンマエサは禁止
基本的なタックルや釣法は、大阪湾のそれと相違ありません。テンヤタチウオ専用ロッドに小型電動リール、または両軸リールとなります。
一方でラインやテンヤは少し工夫が必要です。
テンヤ釣法専門船も出船し始めている東京湾ですが、まだまだ天ビン釣法との相乗りが基本となるエリアです。潮が速い日にオマツリが増えると迷惑となるため、PEラインは大阪湾よりワンランク細い1.5号がベストと言えそうです。
また、テンヤも同様で、潮の状況やタチウオの活性でアジャストできるように30、40、50号を持参して、使い分ける方法をオススメしています。
エサを準備している船宿もまだまだ少ないので、事前に釣具店やスーパーで用意していくと安心です。1点注意が必要なこと、それは東京湾はサンマエサが禁止だということです。
ほかのエリアではメジャーなサンマですが、東京湾では使用できませんのでご注意ください。もしかしたら今後、東京湾スペシャルと言える特エサが出てくるかもしれませんが、今のところマイワシの持参をオススメします。
SNSの普及で全国のフィールドの情報が手に入るようになった昨今、東京湾におけるテンヤブームの到来は必然だったのかもしれません。
今ではよく、関西のアングラーに「東京湾のテンヤ、めっちゃデカいの釣れるんでしょ⁉」と聞かれる機会も増えました。
まだまだテンヤとしては発展途上のフィールドですが、日本屈指のタチウオの魚影がある注目度の高いフィールドであることは間違いありません。
次回は、そんなフィールドで実釣の模様をお伝えしようと思いますので、ご期待ください。
待ってろよ、タチウオ！
～筆者の使用タックル～
ロッド ：極鋭タチウオテンヤSP 82-182AGS、極鋭タチウオテンヤSP EX AGS 184
リール ：シーボーグ200JL-DH
道糸 ：UVFメガセンサー12ブレイドEX+Si 1.5号
リーダー：Dフロン船ハリス7号1ヒロ
テンヤ ：快適船タチウオテンヤSS 30～50号各色、快適船タチウオテンヤSS TG 40号各色
