【堤防から狙うタチウオ】引き釣りのポイントを解説します

寄稿:大東哲也

大東哲也(おおひがしてつや) プロフィール

オーナーばりスタッフ。タチウオキングバトル2019セミファイナリスト。さまざまな釣りを楽しむマルチアングラーで船釣りだけでなく堤防での釣りにも造詣が深い。

大阪湾岸で秋の大人気ターゲットと言えば、タチウオ。

船、波止ともに、最も賑わう魚種と言っても過言ではありません。

今回は、堤防のタチウオに焦点を当て、話をしたいと思います。

堤防からのタチウオの釣り方は3パターン

狙い方は、ウキ釣り、テンヤ引き釣り、ワインド(ルアー釣り)と多岐に渡り、それぞれに適した状況、活性があります。

ツワモノの釣り人は、高活性時はワインドで手返しよく、中盤は引き釣りで広範囲に探り、活性が落ちてくるとウキ釣りでネッチリと、と言う風に、釣り方をかえて、釣果を上げる方もいらっしゃいます。

釣り方の人気の流れはワインド→テンヤの引き釣り

10年ぐらい前にワインド釣法が一世を風靡し、爆発的にタチウオをルアーで狙う人が増え、4、5年前からは、ワインド→テンヤと言う流れもあり、ここ数年はテンヤ引き釣りのアングラーが、非常に増えた印象があります。

ユラ~っと沈んでいくウキを眺めながら、まったりとウキ釣りを楽しむのが私は好きなのですが、比較的潮流が速い明石エリアがメインフィールドですので、現在はテンヤ引き釣りをメインで楽しんでいます。

テンヤの重さの選び方は

テンヤ引き釣りと言えば、ドジョウをエサに20g前後のテンヤをゆっくりと巻いてくる釣りが主流でした。

しかし、最近では竿、リール、糸の性能も向上し、10gを切る軽いテンヤでも飛距離を出せるようになり、格段に釣果を上げることが可能になりました。

今回紹介するのは、軽いテンヤで楽しむ引き釣りです。キモは、「軽いテンヤ」です。

軽いテンヤの主なのデメリットは…
①飛距離が出ない
②潮が速すぎるとタナに入らない
この2点でしょうか。

ヒットする場所が遠い場合や、潮が飛んでいる場合は、重めのテンヤを使用してください。

では、軽いテンヤのよい点は…
①アタリが多い
②潮に流しながら広範囲を探ることができる
③ウキ釣りのように食わせることができることです。

釣り方は、潮カミに投げ、5秒程度沈めてから、数回シャクって、テンヤが浮き上がってくれば、5秒ほど沈める。そして、シャクりを繰り返しながら、足元まで探ります。

しばらくアタリがなければ、沈める秒数を10秒、15秒とかえていき、タナを探ります。

アタリは即アワセorラインを送って食わせる

アタリは、誘い後のフォールや止めた時にでることが多く、アタリがあれば即アワセ、もしくは、ラインをフリーにして送り、食わせます(ウキ釣りのアワセのイメージ)。

その日の活性や、タチウオのサイズによって合わせ方を見極める必要があります。

個人的には、食わせる釣りがじれったくて好きなので、よほど活性が高く、ひったくるようなアタリでなければ、ほぼ食わせにいきますが…。

テンヤの沈下スピードと潮の速さがキモ

この釣りで重要になるのが、フォール時のテンヤの沈下速度と、潮の速さです。

まずは、潮の流れを受けながらユラユラと落ちていく重さのテンヤを選びます。

軽い重さで釣りが可能であれば、軽い物からスタートして、潮の速さに合わなければ、重くしていく方がよいかと思います。

表層をスーッと流されたり、誘いを入れた時にすぐ浮き上がるようであれば、テンヤを重くしてください。

軽いテンヤを使うことで、よりテクニカルにテンヤ引き釣りを楽しめると思いますので、皆さまもぜひ、挑戦してみてください。

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