今回は、のんびりと釣りが楽しめると人気の和歌山・串本のカセ釣りから狙う「マダイ」に注目。
串本大島のフィッシング章丸での釣行を基に、釣り方を紹介したい。
そもそも”カセ”ってどんな釣り?
カセとはボートのことで、船長がポイントまで案内してくれる。そしてこのボートを、アンカーや養殖筏などに固定して楽しむ釣りを、カセ釣りと言う。
フィッシング章丸では、ポイント開拓に熱心な船長が、独自に開拓したポイントへ連れて行ってくれ、そこでアンカーを打ってくれる。

▲フィッシング章丸では、相乗りはなく仲間内で釣ることができるため、それぞれのスタイルで、のんびりと釣りを楽しむことができる。

▲今回は串本湾内のポイントで、釣りを楽しんだ

▲船長がポイントまで連れて行ってくれる

▲フィッシング章丸のカセはトイレが設置されている
マダイが有望な天ビンズボ釣り
串本のカセでは、マダイを狙うのに、
・胴突き仕かけ
・完全フカセ
・天ビンズボ釣り
と、3種類の釣り方がある。
その中で、ここ最近釣果が出ているのが、天ビンズボ釣りだ。マキエカゴと天ビンを使った釣りで、天ビンフカセとも言う。
この釣りは、狙いのタナにマキエを撒くことができる。筆者が行った日も、この釣り方でマダイをキャッチすることができた。

▲天ビンズボ釣りで使うマキエカゴ

▲ハリスは3~4号を使う

▲刺さりと強度が抜群の「G-HARD V2 V2 真鯛(がまかつ)」
エサはオキアミ
エサに使用するのは、サシエ、マキエともにオキアミだ。オキアミはLサイズを用意しておくのが一般的。
また、ボイルではなく、生を選ぶのがオススメ。1日釣行するなら、3kgを3枚程度、半日なら2枚程度あれば、ちょうどよい量となる。
また、サシエの尾バネは切っておき、エサがクルクル回わって、糸ヨレをしないようにしておこう!
サシエは、マキエから取ることも可能だが、「Gクリル」シリーズなど、アミノ酸などでオキアミを締めているものはエサ持ちがよいので、オススメだ。

▲サシエは抱き合わせがベター

▲マキエカゴにマキエを詰め過ぎると、目詰まりしてエサが出にくくなるので、半分程度がベター
釣り方
基本的には、この釣りは置き竿でもよい。船の揺れでパラパラとマキエが出て、マキエとサシエを同調させながら、マダイのアタリがでるのを待つ。イメージは底付近でサシエを這わすイメージだ。
しばらくして、アタリがでなければ、タナを1mずつ上げて、以下の③の動作を繰り返す。3回ほど繰り返してアタリがなければ、仕かけを回収しよう。アワセは向こうアワセでよい。ドラグ調整は緩めでオーケー。
①仕かけを底まで落とす
②潮の速さによって、仕かけを巻き上げる(基本的なタナは底から3m前後)。潮が緩ければ、タナを少し上げる
③1、2度シャクってマキエを撒いてステイ
④アタリがでれば、焦らずに向こうアワセで、食い込むのを待つ
・潮が緩い時は、電動微速巻きもよい。
・泥が針に付いたままにしておくと食わないので、エサ交換の時には、泥を落とそう。
・仕かけがヨレると食わない。その時は仕かけを交換する。
・基本は向こうアワセでよいが、食い込みにくい場合は聞きアワセや竿先を下げていき、ラインを少し送り込むのもベター。
ぜひ、この記事を参考に、串本のカセでゆったりと楽しみながら、マダイを狙いに行ってみてほしい。