投げキスの聖地「弓ヶ浜」で、合計408尾と驚きの2日間釣行!広い砂浜を点々とポイント移動して、群れを見つけるのがキモ

寄稿:松尾幸浩

松尾幸浩(まつおゆきひろ) プロフィール

DAIWAフィールドテスター、全日本サーフキャスティング連盟、兵庫協会神戸投翔会名誉会長を務める投げ釣りのプロフェッショナル。キャスティングの競技会での優勝経験もあるなど、高い技術力を持っている。

キス釣りの聖地 弓ヶ浜へ

いよいよ気軽にキス数釣りが楽しめる本番を迎えた。幸いなことに、梅雨の前線は日本の南に停滞しているので雨の心配もなく、ベタ凪でコンディションも最高と、「キスの聖地」と呼ばれる、鳥取県の弓ケ浜へ6月13日に出掛けた。

美保湾展望ビーチの駐車場に8時過ぎ到着。すぐに航空機の誘導灯前の浜に行く。当日は天候もよく、釣り人も多いと思ったが、広い浜も貸切状態でひと安心。

早速、タックルをセット。投げ竿はトーナメントマスタライズキスAGS33号-405、リールはトーナメントサーフ45TYPE-R。キス針6号の7本針に石ゴカイを刺して軽くキャスト。スローでサビく。

すぐにプルルンと弱々しいアタリがあり、上がってきたのはピンギスの3連と小さなガッチョが2尾の期待外れ。これではダメと、すぐに50mほど移動。

今度は4色(1色25m)からサビくと、ブルン、ブルンと心地よいアタリが連発し、13~15cmが6連。まだまだサイズには不満だが、近郊では味わえない魚信に思わず口元が緩む。

これなら数釣りが可能と、次は15本針に変更、1投多魚方式で釣りマクる作戦だ。次は5色にキャストして、ポイントとなる4色まで静かに巻き取ってからサビくと、キスの活性も高くて、面白いようにアタリが続く。これは乗ったよと、軽快にリーリングすると、波打ち際には次々とキスが現れて、満艦飾だ。

同型が12連と外道の姿もなくて、快調そのもの。これがキスの数釣りの醍醐味だろう。アタリが連発すると暑いのも忘れて気合が入る。ただ、ここは本当に浅いので、やはり数投でキスは散ってしまう。すると、また移動。広い浜を点々と群れを探して移動するのが得策だ。

南へ行くと小さな川があり、この近くが1番数が出た。しかも、20cmオーバーも含めて良型の回遊もあり、強いアタリにビックリする。

結局、クーラーが満杯になり昼前に納竿したが、185尾と大漁。キスの数釣りを堪能した。

2日目

誰でも釣果を手にできる、手軽なキス釣りと言えばサーフが1番。そんなキスの魚影が濃い鳥取エリアの中でも、屈指の実績を誇るのが弓ケ浜である。

今年は例年よりも梅雨入りが遅れ、カンカン照りの夏空となった6月21日に出掛けた。

現地到着が9時過ぎ。まずは私の好きな誘導灯の近くでタックルをセット。

投げ竿はトーナメントマスタライズキスAGS33号-405、リールはトーナメントサーフ45TYPEーR。キス針6号の10本針に石ゴカイを刺して軽くキャスト。

スローでサビくと、すぐにブルン、ブルンと心地よいアタリが連発し、13cmほどの小型キスの8連だ。当日は少し波があるのがよく、キスの群れは近くに寄って1色(25m)ほどで爆釣モード。

次々にヒットし、100尾は軽く超えたが、小型が主体なので面白さは半減。

そこで、型がよいと聞いた南側のログハウス裏に移動。ここは15~18cm級がまじったが、向かい風が強くなり、波打ち際はゴミだらけになって、仕かけに絡み付きペースダウン。

仕方なく休憩してから、弓ケ浜展望台駐車場に行く。ここは駐車無料でトイレも完備され、ビギナーや家族連れでも十分楽しめる所。すぐに足場のよい護岸から北向きに軽くキャスト。非常に浅いのでキスの群れいるのか不安だったが、スローでサビくとすぐにブルン、ブルルンとアタリが続き、これは乗ったよと、ワクワクしながらリーリングすると、15cm級もまじって7連でヒット。

強い風もここなら横風になり、波も少なくて涼しく快適そのもの。さぁ、ラストスパートと、キスは満艦飾になってクーラーにどんどん溜まっていく。ここなら車場からも近くてファミリーフィッシングにも最適。ベタ凪よりも波がある方がキスの活性も非常に高く、これがキス数釣りの醍醐味だろう。

結局、14時にはクーラーが満杯になり、数えてみると、223尾と今シーズン1番の大漁となった。

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