パターンを掴めば、新子主体にダブル、ダブル、ダブルの入れ乗りも!【船長に聞いた、夏のイカメタルの探り方】
「本格化はまだか、まだか?」とイカ釣りファンをヤキモキさせていたイカ処、若狭湾の敦賀沖。
梅雨明けを目前にして、ようやく本番突入の号砲が鳴ったかのように、安定して好釣果が出始めました。
お待たせしました! 敦賀沖もマイカ本番です
福井県敦賀・色浜の竹宝丸の釣果を見てみると、その写真には笑顔でマイカ(ケンサキイカ)を持つアングラーがズラリ!
釣り人により、やはりパターンやタナが合う、合わないはあって、釣果に差はありますが、よい人は40~50パイオーバーの数釣りが出ています。
そして、群れのメインが胴長15cm前後までの新子になったこともあり、時合に入れば、イカメタルならダブル、ダブル、ダブルと船中のあちこちで入れ乗り!
タナやパターンを掴んだ人は、竿頭に限らず各自が十分な土産を確保する釣れっぷり!
待望のシーズン本番です。
船長に聞いた、よく釣る人のイカメタルの探り方
ただ、本格化したとは言え、パターンが合わない人は、よく釣る人との差は歴然。1つの目標でもある「ツ抜け」に至らず、と言うこともあります。
しかも、そのパターンは日に日に異なるそう。
となると、その「パターンの見つけ方って、どうするの?」って思うビギナーも多いハズ。
そこで、そんなアプローチの仕方を、凄腕アングラーとしても有名な竹宝丸・竹腰優一船長に聞いてみました。

▲竹宝丸の竹腰優一船長
ここ数日、ようやく釣れ具合が安定してきたマイカ。ややテクニカルではあるものの、よい人は連日土産十分の釣果が取れています。
現在狙っているポイントの水深は80~90mライン。潮がやや速くなってきているので、メタルスッテは20号や25号をメインに使用。その日の潮の具合により、アンカーを入れる時と、パラシュートアンカーで流す時があるので、メタルスッテは重めのモノも用意しておきましょう。
ポイント到着後、まだ日のある夕まずめから釣れ出すこともありますが、メインは集魚灯が効き始めてから。それまでは、底を中心に狙います。
日が沈んで、集魚灯が効いてくると、ここからがタナを含めてヒットパターンを探ります。
大抵の人は、狙っていた底から少しずつ上へ上へと探り始めますが、船長を含め、よく釣る人は「上から探る!」そうです。
その目安は、指示ダナの10mほど上から。
ベイト反応が出始めると、船長からはその周辺のタナを狙う指示が出ますが、この時、狙うのは下からではなく、上からの誘い下げ。
例えば、「40~30m」と狙い目のタナがアナウンスされた場合、20m辺りから誘い下げるのがよいんです。
数回同じタナで、誘う、ステイを繰り返し、アタらない場合は、タナをかえます。
その場合、誘い下げでは5m刻み、誘い上げは3m刻みを目安にすると、スピーディーに狙っていけます。
イカのアタリを引き出すのは、タナ合わせと乗せの間が大事と言われますが、このステイの時間は船長曰く「日替わり」。
ほんの数秒程度のショートステイがイイこともあれば、20秒程度止めてから穂先にアタリがでることもあるそうで、誘いのパターンにショートステイ、ロングステイを織り交ぜて、どちらに反応がよいかを探るのが大事とのことです。
ちなみに、ここ最近のヒットダナは、15~70m(水深は80~90m)。日替わりどころか、1日の中でも大きくタナがかわるので、「アタリが少なくなったな」と思えば、釣れたタナに固執せず、タナを探り直すのが、好釣果への道と言えそうです。
新子の群れが入り、浅ダナで釣れる夏のマイカパターンに入っており、浅ダナで効率よく釣ることができるドロッパー使用のイカメタルが時合にはダブルが連発して効率的ですが、潮が速い場合はオモリグで狙うのがオススメ。
今のところ、メタルスッテやドロッパーのカラーは、定番のケイムラ系、赤緑や黄ピンク系がよくアタっているそうです。
ようやく本格化して、夏のパターンに入った敦賀沖のマイカ。
イカメタル&オモリグファンの皆さん、さあ出掛け時ですよ!