
小牟田 俊寿(こむた としひさ) プロフィール
テンヤタチウオファンの皆さま、今シーズンも楽しんでますか〜? 11代目タチウオKINGの小牟田です。
私は例年通り、7月中旬のシーズン最初期からバリバリ通っております!
強力な2枚潮を攻略せよ
先日8月1日に泉佐野の夢丸で行われた「夢丸タチウオグランプリ」の第1回予選に参加してきました。
全5回予選が行われ、釣り上げたタチウオの総尾数を競い、上位数人が8月31日に行われる決勝大会に進出できます。
第1回予選の通過者は3人! なかなか狭き門です…。
ポイントは洲本沖。神戸沖は超小型のタチウオがメインになっていますが、今年の洲本沖は、なかなか良型が上がっているとの噂…。今シーズン初の洲本沖にワクワクしながらスタート!
朝イチはタチウオの活性は低く、アタリがあってもワンタッチで追いがない…。さらにアタリダナもバラけており、かなり難しい展開でした。
サンマでポロポロ拾っていきましたが、少し出遅れている様子…。
よく釣っている方を観察すると、使っているのはイワシ。真似をしてみると、アタリの質と追いが格段によくなりました。やはり、シーズン初期はイワシが強いですね!
中盤以降は徐々にタチウオの活性が上がり、コンスタントにアタリがでるようになりましたが、ここから夏場特有の、強烈な2枚潮タイムが到来!
上潮と底潮の流れ方が違うために発生する2枚潮ですが、これが発生すると、水中での糸フケが通常より大きく出てしまいます。
そのため、タチウオからのアタリが伝わりにくく、さらにテンヤへのアクションやフッキングのパワーも届きにくくなってしまいます。
そこで大事なのが、「誘いでラインをしっかり張る意識を持つこと」です。
ストップ&ゴーなら、いつもより巻く回数を多くする。ジャークなら、いつもより強く大きくロッドを煽るというイメージです。
こうすることで、2枚潮により、たわんでしまったラインが、真っすぐになった状態でテンヤをステイさせることができ、タチウオからのアタリも明確になり、フッキングもしっかり決まるようになります。
誘いを大きくし過ぎると、タナをすぐ通り過ぎてしまうのではないかと思われがち。
ですが、たわんで多く出てしまったラインを回収しているだけなので、テンヤは縦に動くと言うよりは、斜めにスライドする形になり、むしろじっくりタナを探れるので全く問題ありません。
これらのメソッドを実践し、しっかりとアタリをだして連発モードに突入!
この時間帯はアベレージサイズが幅指3.5~4本と非常によく、引きも強烈! 試合ということを忘れてしまうほどの楽しい時間でした。

2位通過は期待の若手森友氏(左)。3位通過は2022大阪湾タチウオキングバトル準優勝の酒井氏(右)。
最終40尾のタチウオを釣り上げ、見事トップで予選を通過することができました! 決勝戦も頑張ります!
今年のタチウオも爆釣の予感がプンプンしますよ! 本格シーズン到来です! 楽しんでいきましょ〜!
注目トピック 2枚潮攻略に有効なタックルセレクトは
■ロッド
たわんだラインをしっかり張って、アクションやフッキングのパワーをテンヤに届けるには、張りのある硬いロッドが有効です。今回使用したロッドは「極鋭タチウオテンヤSPEX91-170」。非常に軽量でありながら、91調子らしいパワーと操作性を持つ至極の1本。穂先はしなやかで、目感度も抜群! 今年の大阪湾タチウオKINGバトルは、このロッドをメインで戦う予定です!
■テンヤ
2枚潮の状況下でも極力真っすぐ落下させるには、やはり抵抗の少ないタングステンのテンヤが有効です。