【強力な2枚潮を攻略せよ】夏場特有の潮の流れを攻略するために大事なのは「誘いでラインをしっかり張る意識を持つこと」

小牟田 俊寿(こむた としひさ) プロフィール

テンヤタチウオのほか、船タコ、船メバルなど大阪湾の人気船釣りジャンルをはじめ、磯釣りも精力的にこなすアングラー。テンヤタチウオの得意なスタイルは即掛け。大阪湾タチウオKINGバトル2023の第11代目KING。昭和61年生まれ

テンヤタチウオファンの皆さま、今シーズンも楽しんでますか〜? 11代目タチウオKINGの小牟田です。

私は例年通り、7月中旬のシーズン最初期からバリバリ通っております!

強力な2枚潮を攻略せよ

夢丸タチウオグランプリに参加

先日8月1日に泉佐野の夢丸で行われた「夢丸タチウオグランプリ」の第1回予選に参加してきました。

全5回予選が行われ、釣り上げたタチウオの総尾数を競い、上位数人が8月31日に行われる決勝大会に進出できます。

第1回予選の通過者は3人! なかなか狭き門です…。

ポイントは洲本沖。神戸沖は超小型のタチウオがメインになっていますが、今年の洲本沖は、なかなか良型が上がっているとの噂…。今シーズン初の洲本沖にワクワクしながらスタート!

シーズン初期はイワシが強い

朝イチはタチウオの活性は低く、アタリがあってもワンタッチで追いがない…。さらにアタリダナもバラけており、かなり難しい展開でした。

サンマでポロポロ拾っていきましたが、少し出遅れている様子…。

よく釣っている方を観察すると、使っているのはイワシ。真似をしてみると、アタリの質と追いが格段によくなりました。やはり、シーズン初期はイワシが強いですね!

強烈な2枚潮が襲い掛かる

中盤以降は徐々にタチウオの活性が上がり、コンスタントにアタリがでるようになりましたが、ここから夏場特有の、強烈な2枚潮タイムが到来!

上潮と底潮の流れ方が違うために発生する2枚潮ですが、これが発生すると、水中での糸フケが通常より大きく出てしまいます。

そのため、タチウオからのアタリが伝わりにくく、さらにテンヤへのアクションやフッキングのパワーも届きにくくなってしまいます。

そこで大事なのが、「誘いでラインをしっかり張る意識を持つこと」です。

ストップ&ゴーなら、いつもより巻く回数を多くする。ジャークなら、いつもより強く大きくロッドを煽るというイメージです。

こうすることで、2枚潮により、たわんでしまったラインが、真っすぐになった状態でテンヤをステイさせることができ、タチウオからのアタリも明確になり、フッキングもしっかり決まるようになります。

誘いを大きくし過ぎると、タナをすぐ通り過ぎてしまうのではないかと思われがち。

ですが、たわんで多く出てしまったラインを回収しているだけなので、テンヤは縦に動くと言うよりは、斜めにスライドする形になり、むしろじっくりタナを探れるので全く問題ありません。

これらのメソッドを実践し、しっかりとアタリをだして連発モードに突入!

この時間帯はアベレージサイズが幅指3.5~4本と非常によく、引きも強烈! 試合ということを忘れてしまうほどの楽しい時間でした。

2位通過は期待の若手森友氏(左)。3位通過は2022大阪湾タチウオキングバトル準優勝の酒井氏(右)。

最終40尾のタチウオを釣り上げ、見事トップで予選を通過することができました! 決勝戦も頑張ります!

今年のタチウオも爆釣の予感がプンプンしますよ! 本格シーズン到来です! 楽しんでいきましょ〜!

注目トピック 2枚潮攻略に有効なタックルセレクトは

■ロッド
たわんだラインをしっかり張って、アクションやフッキングのパワーをテンヤに届けるには、張りのある硬いロッドが有効です。今回使用したロッドは「極鋭タチウオテンヤSPEX91-170」。非常に軽量でありながら、91調子らしいパワーと操作性を持つ至極の1本。穂先はしなやかで、目感度も抜群! 今年の大阪湾タチウオKINGバトルは、このロッドをメインで戦う予定です!

■テンヤ
2枚潮の状況下でも極力真っすぐ落下させるには、やはり抵抗の少ないタングステンのテンヤが有効です。

ランキング

釣り場・釣り船の情報をまるっとチェック!