タナゴは5cm前後の淡水魚で、日本国内で18種類生息していると言われている。
釣りで主に狙えるのは、初夏から秋にかけての時期である。
そして釣り方は、ノベ竿にウキを付けて釣るという、シンプルな仕掛けである。
そして、タナゴ釣りの醍醐味と言えば、オスの婚姻色である。婚姻色とは、繁殖期にだけ出現する体色のことである。
今回は近畿地方で釣れるタナゴを、季節順に紹介してみたいと思う。
私が釣れておらず、情報が不足している場合もあるかもしれないが、ご了承ください。
近畿地方で釣れるタナゴを季節順に紹介
まず始まりは、2月下旬頃、「シロヒレタビラ」である。メタリックなボディの光沢に、尻ビレの縁に白く発色から、別名タキシードなんて呼ばれたりするタナゴである。
桜が色付く頃から、本格的に春の婚姻色のタナゴが始まる。
まずは「タイリクバラタナゴ」。鮮やかな虹色が現れ、体高も高く、非常に派手に見える。繁殖期も長く、秋頃まで婚姻色が楽しめるタナゴである。
次に狙うのは、「ヤリタナゴ」。背ビレ、尻ビレ、お腹辺りに朱色が現れる。
他種と比べて色合いがクッキリしているのが、特徴である。
その次に狙うのは「アブラボテ」。緑っぽくも紫っぽくもある独特な色味から、油面の色を連想するために、こう呼ばれているそうである。
婚姻色はこの色味がさらに濃くなり、オレンジと黒のヒレが際立ち、ほかのタナゴとは異質な体色を見せてくれる。
さらに次に狙うは、「イチモンジタナゴ」である。こちらは、なかなかポイントを見付けられなく、釣るのに苦労した覚えがあり、私が釣れたのは3度だけである。
婚姻色は名前の通り、濃い緑とピンクの縦線である。なかなか見ることができないので、釣り上げた時の喜びは大きい。
そして最後は、夏が終わると繁殖期に入る「カネヒラ」である。この種は、ほかのタナゴに比べて体長が大きく、10cmを超える個体も多く、釣りの引きも楽しめる。
婚姻色は、この大きな体がエメラルドグリーンになり、尻ビレと背ビレが鮮やかなピンク色となる。
タナゴは種類によって婚姻色の時期が違う
今回のノミラボ実験結果は、「タナゴは種類によって婚姻色の時期が違う!」であった。
ざっくりと、私が近畿圏で狙うタナゴの順番を記載したが、場所によっては多少の違いがあるかもしれない。
そして、少し足を伸ばせば、より多くのタナゴに出合うことができる。

ゼニタナゴ(婚姻色ではない)
近畿圏以外では「ミナミアカヒレタビラ」、「キタノアカヒレタビラ」、「ゼニタナゴ」は婚姻色の時期から外れた時であったため、美しい婚姻色にはまだ出合っていないので、タイミングを合わせて狙ってみたく思う。
タナゴ釣りは少しマニアックな釣りであるため、なかなかポイントが見付けられないが、婚姻色が釣れた時の喜びは非常に大きいので、ぜひ皆もほかの釣りの合間などで、狙ってみてはどうだろうか。
この実験で今日もギターが冴えるぜ! ギュイ〜ん♪ 誰かがやらねば…。
(※実験結果は、私の主観で判断しているため、必ずしも皆が同じ感想を持つとは限りません。)