【エサとしても優秀!】意外と知らないフナムシの生態について

磯・堤防・漁港などで必ずと言っていいほど目にする生き物、「フナムシ」。

岩場や壁面などにとりつき、高速で移動する姿から海のゴキブリなんて不名誉な呼ばれ方もすることでもお馴染み。群れで生息するため、集合体恐怖症など苦手な方も多いかと思います。

そんな地味に嫌われものなフナムシですが、実は釣りエサとして非常に優秀な生き物なのはご存知ですか?

今回は意外と知らないフナムシの生態について紹介してきます!

フナムシはゴキブリではなく甲殻類

まず、フナムシですが生物的分類は等脚目フナムシ科に属する甲殻綱の一種。

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食性は雑食性で、藻類や生物の死骸など様々なものを食し、よく釣り人が残した釣りえさやごはんなども食べるなど海の「掃除役」を担っているのだそう。ちなみにフナムシの天敵は、イワガニ・イソガニなどのカニたちをはじめ、イソヒヨドリ、サギなどの水鳥のほか、海に落ちた個体は魚からもエサとして狙われることが多いとのこと。意外にも多方面に天敵が多いようですね。

また、一般的に日本でフナムシと呼ばれている個体は最近3種類の個体に分類されることが判明されました。

生息域も河口から海まで幅広い

ちなみにフナムシの生息域ですが、海だけにとどまらず河口域など広範囲に生息しています。

というのも低塩分にも適応しているそうで、河口や純淡水に近いエリアにも生息しているとのこと。

水辺に近いところに生息はしていますが泳ぎに関してはそこまで得意ではなく、波が打ち付けられる様な場所ではそのままおぼれて溺死してしまうことも多いとのこと。

驚くとジャンプする習性もあり、驚いた拍子に海に落ちてそのまま魚に捕食される…なんてことも多いのだそう。

フナムシで狙える魚について

前述した通り、フナムシは等脚目フナムシ科に属する甲殻綱。

そのため、カニやエビなどと同様、エサにすると甲殻類を捕食する魚を狙うことができます。

集魚効果に関してはそこまで期待はできなさそうですが、磯などの岸際では落下してきたフナムシやカニなどを狙ってクロダイやシーバス、メジナなどが狙えるとのこと。

なので、ヘチ釣りなどではエサとしても非常に人気が高いのだそう。ただ素早く捕獲するのに苦労するため、カニやイソメなどがメジャーになっているのだとか。

ちなみにフナムシの捕獲の方法ですが、網などで捕まえるほか、タオルなどで叩いて弱らせる方法がオススメとのこと。

体に毒などはないため、素手で触ってもOK。ハリにそのままつけて落とせば、クロダイやシーバス、ロックフィッシュなど様々な魚種を狙うことができます!

釣場でよく見かける身近な存在ですので、エサがなくなってしまったときなどに使用するのがオススメです!ぜひ参考にしてみてください。

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