今年の秋は気温が異常で、季節感がおかしくなりそうですが、晩秋から春にかけてのお楽しみである、「おちょぼ口な難敵」が、最盛期を迎えます。

今シーズンからは、今までほぼ狙うことがなかった、日本海側の遊漁船でも出船するほど、大人気のターゲットに成長しました。

超人気ターゲット「カワハギ釣り」のキモ！

その人気のターゲットは、「カワハギ」。

人気の要因は、ここ2、3シーズン立て続けに、爆発的な釣果が出ていたのが大きく影響しており、この数年で、カワハギデビューをされた釣り人も、多いのではないでしょうか？

今シーズンは、その爆発的な釣果も少し落ち着きましたが、我々釣り人を楽しませてくれています。

今回のキモな話は、肝が最高に美味いカワハギ釣りの話です。

船カワハギ釣りは、船釣りの中でもテクニカルなジャンルで、腕の差がもの凄く出る釣りの1つ。

正直、年に数度しか釣行しない私が、キモ的な話をするのは、おこがましいですが…、テクニカルな釣りだからこそ、語ることもたくさんあって、格好のネタになる訳です。

今回は、私のようにライトに楽しまれる方に、よりハマってもらおうと言いますか、沼の入口的な話です。

カワハギ釣りで、真っ先に話に出るのが、針の話。

カワハギの針には、カワハギ針型、早掛け型（吸わせ型）と、代表的な針形状があり、食わせ方（釣り方）に応じた最適な針選びが重要で、釣果を大きく左右する要因の1つとなります。

同じ系統（形）の針でも、軸の長さや、針先の開き具合、針先の長さetc…。

理屈的な話をすると細かすぎて、頭から煙が出てしまいます。

それぐらい、おちょぼ口のエサ取り名人の口に針を掛けるということが難しく、皆がいろいろと考えている、ということなのです。

今回は、注目されがちな針の話ではなく、仕掛けに関しての話。

カワハギ釣りの世界でタナと言えば、底からオモリを浮かすか、浮かさないか？　わずか数cm単位と、とてもシビア。

となると、「3本針仕かけの、どの位置に食ってくるか？」は釣果を伸ばす上で、とても重要な情報となります。

タナは底からわずか数十cm単位となるので、今回のキモである、仕かけの「間」が重要になってきます。

神戸・垂水港から出船の船での釣行の話です。

最初は8mと、浅場からスタート。釣れるカワハギは、3本針仕かけの上側の針によく掛かってきました。

ポイント移動して20m前後の水深では、1番下の針ばかりに掛かる。

このように、掛かってくる針の位置を見ることで、底中心に攻めるのか、宙（オモリを底に着けず）で、狙うのか判断していきます。

その際に、重要になるのが、仕かけの「間」です。

底中心にエダ針を集めた仕かけを使うのか？

エダ針の間隔を広く取った仕かけで、広範囲に狙うのか？

それを使い分けることで、より釣果を伸ばすことが可能となります。

今回の釣行は、スタート時はタナを広く探り、魚の居場所を確認するため、「間」の広い幹仕かけでスタート。

掛かる場所が下針に集中しだしたタイミングで、底中心にエダ針が出るようにした底攻めタイプの幹糸仕かけに変更して、釣果を伸ばすことができました。

このように、カワハギが食ってくるタナを集中的に攻められる幹仕かけを使用することで、カワハギ攻略の幅が広がると思いますので、ぜひ、針のみならず、仕かけ選びの参考にしてみてください。

使用アイテム

今回紹介するのは、「誇高カワハギハヤテ1日コンプリートセット」。商品名が物凄く長いですが、まさにコンプリート仕かけで、年に数回楽しむなら、この仕かけがあれば十分。針形状や、本文の中でも紹介した、「間」の異なる幹糸仕かけもあり、広範囲に攻めるのか？底攻めで攻略するのか？1日を通してゲームを組み立てることが可能です。

もうひとランク上の攻略を目指すなら、かえ針の号数違いを何種類かプラスすることで、より手軽にゲーム性を高めることが可能です。

「とりあえず」の方には大変オススメな仕かけとなっています。