和田勝也(Wada Katsuya) プロフィール
皆さん、健やかな年末を過ごされていますでしょうか。
2024年も思い返してみると、暑い夏に始まり、急襲の冬到来と、秋を感じることの少ない1年だったような気がします。
年々、夏か冬といった極端な気候になってきているようにも感じるところもあり、私を含めた人類が、それに対応できていないのかも分かりません。
しかし、海の中では種の存続に関わる問題でもあり、やれ何が今年は多いだの、少ないだのと、一喜一憂している場合ではなさそうですし、そういった物事とも向き合う姿勢が必要な時代にきているようにも感じます。
今冬の洲本沖の傾向とは
さて、年末のテンヤタチウオは比較的好調でした。場所を神戸沖から洲本沖へと移し、90mから120m程度の水深で、アタリもでて、楽しめています。
魚探での反応でも、底から15m程度浮いた映りも多く、まだ水温が下がり切っていないためか、高活性の浮きタチウオで豊富なアタリを楽しめていますが、やはりできればサイズを狙いたいところです。
過去、何度か触れたかと思いますが、私の洲本沖での個人的な良型狙いに関する考え方は、このようなものです。
まず前提として、比較的潮が止まり気味で風もなく、穏やかでオマツリの少ない状況よりも、多少潮が流れて、オマツリに注意が必要で、底取りに難儀するような状況の方が、大型は出やすいと思っています。
そういった状況下で、しっかり集中して着底を確認し、底付近でロッドワークで細かくシェイクしたり、早めのワンピッチで誘いを入れ、そこからはストップ&ゴーを繰り返します。
だいたい5回から10回早巻き、ストップ3秒ぐらいを繰り返し、アタリを待ちます。
ストップを入れた時に、タチウオ特有の穂先にでる小さなアタリでは合わせず、早巻きで巻き合わせをします。その際に、掛からない小型は無視し、追ってきているであろう良型に的を絞り、ストップ&ゴーを繰り返します。
何度か繰り返し、早巻きの巻き合わせで重みが乗れば、そこでしっかりと合わせるというのが、私のスタイルです。
合わせのタイミングが遅れやすい方や、のんびり座った釣りが好きという方には、特にオススメです。
そうでしょ? そう言われてみれば、胴の間で座ってノンビリと釣っているおっちゃんが、妙に大きいサイズを釣ったりすると思いませんか?
タチウオの現場処理方法
タチウオを釣ってからの処理方法ですが、私は釣り上げた時に、まずエラを適当にハサミでチョキンと切って、イケスに放り込みます。それによって血がよく抜けて、鮮度を保ちやすいと思います。その後、食べない部分の尻尾をカット。頭部分は胸ビレの少し後ろぐらいに、上からハサミを2/3ほど入れ、内臓ごと引き抜きます。
この方法なら、お腹にハサミや包丁を入れなくても、キレイに処理でき、特に焼き物にした際の見栄えがアップします。でも、個人的には刺し身や炙りで食べるのが、1番好きです(笑)。