【あの釣り、あの魚】四季折々の美味しい魚が狙える! 南紀の流し釣りへ行ってみよう!

寄稿:つりそく船釣りクラブ 伊勢村 誠介

つりそくのオフィシャルクラブ、「つりそく船釣りクラブ」のメンバーが、釣りの魅力を紹介。

この記事を参考に、皆さんもどっぷりと釣りの世界にハマってください。

伊勢村 誠介(Seisuke Isemura) プロフィール

つりそく船釣りクラブ4期からのメンバーで、釣り歴35年のベテランアングラー。季節の旬の魚を求めて年中船釣り、夏はアユ釣りもこなすマルチプレイヤーでもある。自宅に釣り工房を設け、仕かけ作り、ロッド製作に没頭

旬魚を釣りに行こう!南紀の流し釣り

船を風上に向けて、潮の流れに合わせて操船し、魚探に映った魚の群れに向かって、仕かけを投入。船長の指示ダナでマキエを撒き、魚に食わせる…。これが流し釣り。

この釣りは、難しいテクニックもなく、船によっては、竿のレンタルもあり、クーラー1つの釣行も可能で、今から船釣りを始めたいと言う初心者にも、もってこいの釣りである。

旬の美味しい魚が狙える釣り

私は、釣る楽しみと、食べる楽しみで四季折々の旬の魚を求めて、南紀へ釣りに行く。マダイは年中狙えるが、春の乗っ込みの桜ダイが1番。

そして4月のジャンボイサギ、5月は、キンムロアジ。全身がトロで、脂の乗った刺し身は、美食家も唸る美味さである。

そして、子持ちの麦わらイサギ。刺し身、塩焼き、煮付けが美味い。

梅の実が熟す頃が旬となる、ウメイロ。魚ばかりを食べさせられている和歌山の漁師の奥さんが、この魚を食べて、「これなら釣ってきて」と言ったそうな。ウメイロは胃が小さいので、マキエを少なくして狙おう。

京都人に好かれるメイチダイも釣れてくる。

暑くなる季節にはカツオ。掛かれば凄いスピードで走り回る。釣り方は違うが、夏のアカイカも絶品。釣れたアカイカでクエやカンパチを狙う釣りも、大迫力である。

秋の気配を感じる時期には、シマアジ。マキエに突っ込んでくるが、口が柔らかくバラシも多い。こいつは刺し身が最高に美味いのだ。

底を流すと、オオモンハタ、アカハタも釣れてくる。

寒い時期には、岩礁帯を流して寒グレを狙う。しゃぶしゃぶの鍋は最高である。

電動リールのカウンターを合わせておこう!

さて実釣であるが、竿受けと電動リールの電源の有無は、船宿毎に確認が必要。探見丸はなくても大丈夫。リールのカウンター(水深)は合っていないと、タナがズレるので、事前に確認をしておこう。思わぬ大物もいるので、ドラグは緩めに設定。

サシエは持参して行こう

マキエはオキアミだが、これは乗船料に含まれる。サシエは3Lか4Lサイズを持参しよう。オキアミを真っすぐに刺して準備完了。

▲サシエはオキアミの3Lか4L。抱き合わせで真っすぐに刺すのがポイントだ

船長の指示をしっかり聞いて釣ろう

船頭の合図で、まずは天ビンから投入し、ハリスを投入して、船頭の指示ダナ+ハリスの長さ分を落として、ハリスの長さ分だけを巻き上げて、竿をシャクる。

マキエを出して、魚を集め、アタリを待つ。4~5分経過してアタらない時はエサがないので、仕かけを回収。手返しを早くすることが釣果に繋がる。そして、魚が食ったら、竿先が水中へ引き込まれる。巻き上げは竿を手持ちにして、強く引き込んだら竿で付いていき、やり取りを楽しもう!

取り込みは、バラシ防止のため抜き上げず、タモを使うこと(頭から入れること)。

寒さが和らぐ3月からはベストシーズンだ。釣って楽しい、食べて美味しい、南紀の流し釣り。皆さんもを楽しんで欲しい。

 

筆者の使用タックル一例
ロッド リーオマスター真鯛Mー300
リール シーボーグ300J
ライン PE3号
仕かけ 全長6m、幹糸フロロ5号、エダフロロ5号50cm
針:グレ針9号、マダイ針10号、イサギ針など

注目ポイント

これらの南紀の旬の魚は何にしても美味!

今回紹介した、南紀の流し釣りで釣れる旬の魚たちは、新鮮な刺し身はもちろん、塩焼き、煮付け、アクアパッツァなど、どれも美味しい!

ぜひ、旬を感じられる南紀のこの釣りに挑戦して、四季折々の魚を楽しんでもらいたい。

 

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