海水の塩分濃度は約3.5%。これは私たちの体液(約0.9%)よりもずっと高い濃度です。そんな環境に生きる魚たちは、常に「塩が体に入ってきすぎる」状況にあります。
では、なぜその魚たちの体はしょっぱくならずに済んでいるのでしょうか?
答えは“塩分を追い出す力”にあった!
海の魚たちは、実はとても巧妙な「塩分調整メカニズム」を持っています。その主役は、エラ。ここから、不要な塩分を外に出しているんです。
人間が塩分を汗で調節するように、魚はエラから不要な塩分を排出しているのだとか!
海水を飲んで水分だけを吸収!?
実は海水魚、海の水を直接飲んでいます。でもそのままでは体に塩が入りすぎてしまうので、水分だけを吸収し、少量の濃い尿を出すことで、体内の水分を維持しているそうです。
「魚の身がしょっぱくない」理由はここにある!
こうした体内の調整により、魚の筋肉や血液は海水ほど塩辛くなりません。だから、私たちが食べても「しょっぱさ」を感じることはないというわけなんです!
次に魚を食べるときは、そんな魚たちの生き様にちょっとだけ思いを馳せてみてはいかがでしょうか?