春というのは、ワクワクせずにはいられない季節です。狙えるターゲットもどんどん増えて、魚の活性も上がって、自ずとテンションも上がりますよね。
春のタイラバを楽しもう!
そんな春の折、「タイラバに行きませんか?」とお誘いをいただいたのは、本紙でもお馴染みの、萩原香さん。
実は記者、タイラバの取材経験は幾度もあるのですが、プライベートでタイラバをじっくりした経験がありません。興味がなかった訳ではなく、面白い釣りであることは重々承知。
ただ、1度手を出すと、抜け出せないのが分かっていたので、ずっと二の足を踏んでいました。でも、やってみたい。思案した結果、挑戦することに決めました!
釣行日は、4月3日。場所は三重・尾鷲の引本浦。エヌテックマリンにお世話になりました。

▲引本浦のエヌテックマリン
ちなみにこの日は、香さんがリポーターを務める、三重テレビ「フィッシングポイント」の撮影。香さんと、ソルトルアーメーカー・クレイジーオーシャンの松永経志氏、フィッシング遊の佐久間隆幸氏が撮影メンバー。
筆者は撮影現場を見学しつつ、トモで竿を出させてもらいました。

▲撮影の様子
当日の天候は雨。前日までの荒れた天候の影響で、海上にはかなりのウネリが残っていました。「あんまり遠出はできないなー」と、中井船長。湾内の波の影響がマシな場所をメインに、釣りをしました。片舷のみのドテラ流しで、タイラバの重さは100、120gからスタート。
タイラバは基本、底まで落として巻いてくるだけで、動作は至って簡単なもの。しかし、底からのタッチ&ゴー、リトリーブスピード、タイラバの重さやカラー、ネクタイやワームのセレクトなど、考えることはたくさんあります。
ここ、尾鷲エリアの特徴としては、水深は60~80mがメインで、岩礁帯のボトムも狙うため、マダイ以外にも根魚、アマダイもまじって釣れてきます。
いろんな魚が釣れるため、アタリも多く、何が上がってくるか分からないのも、楽しみの1つ。
しかし…この日は、アタリがあってもなかなか掛からない、難しい状況。おまけに、晴天の無風で、タイラバにとっては厳しい条件でした。
皆の釣りを見ていると、攻め方はほぼ同じですが、反応がないと、タイラバの重さやカラー、ワームカラーをチェンジ。やはりコンディション的には厳しく、なかなか魚からのコンタクトはありませんでした。
そんな状況が好転したのが、風が吹き始めた正午前。香さんのロッドに生命反応が!しかも、結構な重量感です。
上がってきたのは、アマダイ。50cmを超えるナイスサイズ! 聞くと、「タイラバを重めの150gに変更して、底にドスンと落として、アマダイを狙った」とのこと。見事、作戦成功!

▲150gと重めのタイラバで、ドスンとボトムに落としてアピール。ヘッドもアマダイに有効なグロー系にして、狙って獲った1尾!
ヘッドのカラーも、アマダイに効果的なグロー系にされたそうです。狙って獲った1尾に、船上も活気付きます。
この1尾を皮切りに、佐久間氏にかわいいサイズのオオモンハタ&ビッグなウッカリカサゴが釣れ、記者にもきました!

▲佐久間氏がキャッチしたウッカリカサゴ
待望の1尾、ガシラ! その後、またも香さんの竿が曲がりました。様子を見ていると、マダイ特有の3段引き! 上がってきたのは、大正解のマダイ。魚体がキレイな1尾でした。素晴らしい!

▲香さんがキャッチした、キレイなマダイ160gのタイラバに、海毛虫カーリーのシラス星をセット
夕方が近付き、松永氏にカラフルなイトヨリ&アオハタが釣れて、撮影は終了。尾鷲エリアらしく、バラエティー豊かな魚種が上がり、タイラバを満喫できました。

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▲松永氏がカラフルなイトヨリ
帰港中に皆と話をしていたのですが、通常はもっとたくさんのアタリがあって、いろんなターゲットが釣れるとのこと。
当日は難しい時間帯も多かったですが、今回釣れた魚種のほかにも、マハタやシロアマダイといった高級魚も狙えるそう!
尾鷲のタイラバの魅力をもっと体感したいので、ぜひまた訪れたいと思います!