ずっと気になっていた素朴な疑問。
「イカ、タコが吐く墨って、どうして黒いのか?」
イカもタコも体に黒さがない生き物。特にイカに関しては、真っ白なボディに似合わぬ真っ黒の墨を吐きますよね。
あの「黒さ」はどこからきているのか? 一体なんのために黒いのか? 調べてみると意外な結果だったのでご紹介。
墨の黒さは「以外な成分」から作られていた
一般的に「墨」と聞くと、物を燃やした後に出る炭がまっさきに思い浮かびますが、イカ、タコの墨の主な成分は「メラニン色素」!
メラニン色素は、人間でいうと肌の黒さだったり、髪の毛、目の色などを色付ける色素。
イカやタコは、メラニン色素にタンパク質などの成分を混ぜて「墨」を生成し、吐き出しているようです!
イカとタコで墨の使い方が違う!
もうひとつ面白いのが、イカとタコでは墨の使い方が違うってこと。
イカは粘度の高い墨を吐くことで、自分の分身を作り出して、その間に捕食者から逃げるのだそう。
一方タコは、粘度の低い墨を煙幕のように吐き、視覚を悪くすることで捕食者から逃げるんだとか!
墨を知れば、イカとタコがもっと好きになる!
普段は何気なく「黒いなぁ」と見ていたイカやタコの墨。
でもその裏には、生き抜くための知恵と進化がたっぷり詰まっていたのですね。
あなたも今度イカやタコを食べるとき、ぜひこの「墨の秘密」を思い出してみてください。
もっと美味しく、もっとありがたく感じられるはず!