
竹村勝則 プロフィール
和歌山・紀ノ川左岸 南海電鉄鉄橋下
この釣り場へは、大阪方面からであれば、国道26号を南進し、紀の国大橋を渡った所の信号を右折。少し進んで再び右折し、紀ノ川の堤防道に上がる。南海電車の踏切を渡るとすぐ右下の川原へ降りる道があり、そこに無料駐車場がある。
駐車場前には漁協の小屋と桟橋がある。この前から下流側は水深が浅いため、チヌポイントとしては向いていない。ただし、そこから上流側にかけて、コンクリート足場のポイントが2カ所、さらに少しカミ手にも1カ所のポイントがある。
この付近の水深は、満潮時で2ヒロ前後。根掛かりは時々ある。
釣行当日は、朝が満潮の大潮だったが、ゆっくりと下流側へ流れる釣りやすい潮が2~3時間続いた。
仕掛けの投入点は、竿2本分ほど前方。
上流には南海電車の鉄橋があり、そのさらに上流には小さな波止が3本ある。真ん中の波止には入れないが、上下流にあるT字型の波止は歩いて行くことができる。
1つの波止には2~3人が竿を出せるスペースがある。
波止後方の堤防道は駐車禁止となっているため、注意が必要だ。
今回はチヌを狙う
紀ノ川尻のチヌ釣りと言えば、冬場の良型(35~40cm)、大型(50cm)が釣れることで知られるが、春もよく釣れるため、紀ノ川尻通いをする常連もいる。
4月8日の朝、紀ノ川尻左岸側の南海電車鉄橋下流の川原の駐車場に、ほぼ同時に着いたのは、和泉ナンバーの車で来た釣り人。常連のようで、荷物をカートに積んで、300mほど上流の川岸から突き出ている波止へ行くらしい。
自分は駐車場からすぐ近くの、コンクリートの船揚げ場跡で釣ることにした。この付近一帯は水深が2ヒロ前後と浅いが、チヌはおり、昨年1月27日にはチヌ37~46cmを4尾釣った実績がある。
ただ、常連の話では「根掛かりするようになったらしい」とのことで、それが少し気がかり。
7時頃から釣り始めたが、オモリBの3段打ちでは時々根掛かりし、仕掛けを切ってしまった。そこで、5mほど上流側へ移動し、仕掛けの一番下のオモリだけG6に軽くして、なるべく根掛かりしないようにした(それでも時々は根掛かりした)。
当日は若潮で、これから下げに入るタイミング。ゆっくりと下流側へ流れるよい状況だった。
マキエはオキアミ3kgに「ナンバー湾チヌⅡ」、「ニュー活さなぎミンチ激荒」をまぜたもの。サシエは「くわせオキアミスペシャルL」。
水深を測ると2ヒロ強あったので、タナは2.5ヒロにして、少しハワセ気味にした。
釣り始めて1時間ほどは、アタリもなければエサも取られなかった。
それから30分ほど後の8時25分頃、ウキがスッ、スーッと入る初アタリ。ここのチヌはアタリが比較的大きいので分かりやすい。
サッと竿を立ててアワセると、グーンときて動かない。そのうちグン、ギューンときた。浅場のチヌはよく引くが、それにしてもよく引いた。上がってきたのは50cmジャストの年なしだった。
その後にきたのはボラで、大チヌとボラが走り回って場が荒れたようで、しばらくアタリもなかった。
そこで、休憩がてら波止の釣況を見に行く。
波止は3本あるが、真ん中だけが離れ波止で、上下流の波止は川岸から続いている。その下流側の波止で釣り人が竿を出しており、「チヌ(35cm前後)を4尾釣りました」と話していた。
その人の釣り方は、0号ウキ(ハリスにG6を1個打ち)の沈め釣りで、比較的近場を、タナ2.5ヒロでウキを沈めて竿先で引いて戻すやり方。
干潮時とあってアタリがなかったので、しばらく見学した後に釣座へ戻る。
干潮時は流れが止まったり、上流側へ極ゆっくり流れたり、下流側へ極ゆっくり流れたりと複雑な動き。
流れがゆっくり下流側へ動き始めた11時半頃、ウキに小アタリが3回続いたので、大アワセ。上がってきたチヌは35cmだったが、ナイスバディの元気者だった。
3尾目のチヌは13時頃にきた。この時も流れが下流側の時。アタリは大きく、ウキがスッ、スーッと入った。このチヌもコンディション抜群で40cmあった。
4尾目は13時25分頃で31cm、5尾目は15時半で35cm。ここでマキエが切れたため、納竿。
いずれも流れがゆっくりと下流側に動いている時にアタリがあった。
紀ノ川尻のチヌは、例年梅雨時まで良型が釣れる。これからが本番だ。
※この記事は2025年5月に作成した記事です。
釣り可能なエリア、駐車スペースなどは変更になる場合がありますので、釣行時はご注意ください。
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