2025年、明石船タコ開幕!序盤の厳しい状況を打開する誘い方とは?

寄稿:和田勝也

和田勝也(Wada Katsuya) プロフィール

ジギングやマダコ釣りをはじめ、瀬戸内の釣りに精通する、現在の明石タコエギブームの火付け役的存在。マルキユー・フィールドスタッフ、墨族オクトパッシングスタッフ、アルファタックルフィールドスタッフ、アシスト工房代表

皆さん、こんにちは。ワダゲルゲこと、和田勝也です。

5月1日、今年も兵庫・明石エリアの船タコが開幕となりました。 早くからソワソワされていた方も大変多かったようで、海上はタコ釣りの船!船!船! 天候もよく、大変な賑わいとなっていました。

今シーズンのタコの状況と今後の見通し

今年の冬は寒い日も多く、海水温も例年以上に下がった場所もあり、低水温に弱いマダコが動き出すには、少し日数が必要かな、というのが、シーズン前の予想でした。 しかし、やはり開幕からの数日を見ていると、まだまだ活性も上がっておらず、本番はまだ少し先なのかなと感じました。 それでも皆さん、手をかえ品をかえ、さまざまな工夫をして、厳しいながらもタコのアタリを引出し、ツ抜けの釣果を出される方も!

今後、さらに水温が上がり、広い範囲でタコが動き出せば、もう少し釣果も伸び、楽しいタコ釣りが楽しめるかと思います。

我慢強さと工夫が鍵

でも、それまでは、とにかく我慢強く、小さなアタリを逃さずに、しっかりと本アタリに持ち込む工夫が大切です。

水温が低く、動きが鈍いマダコは、エギなどの捕食対象を見付けても、速いスピードで捕食せず、またタコの絶対数が少ない場所では、ほかのタコと取り合いをする必要がないため、捕食までのスピードも比較的遅めです。 そんな時には、ただオモリを底に着けて、トントンと動かし続けるだけでは、アタリを誘発しにくいのと、小さな触りに気付きにくく、緩急を付けた誘いが有効になります。 ガチャガチャと動かして、その後は止めてみたり、ゆっくりと動かしてロッドの穂先の曲がりだけでアタリを聞く動作を繰り返したりし、小さな触りがないかを感じながら、釣りをしてみてください。

その際に、大きく差が出るのが、ロッドの調子です。 私がこの釣りを始めてから一緒に開発を続けてきた、アルファタックルからも各種タコエギロッドが発売されていますが、業界初のタコエギ専用ロッド・沖釣り工房EGITAKO185は10数年の時を超えて、今なお、これに勝る逸品はないと思います。 その後、このロッドをベースに蛸墨族からエギタコライトと言うロッドも発売されましたが、この2機種は、タコエギ釣りの歴史を語る上で欠かせないでしょう。

釣りに歴史あり。 タコエギ釣りの始まりと歴史については、また機会があれば、お伝えしたいと思います。

低活性時のタコに有効なアイテム

低水温で活性の低いタコに有効なアイテムの1つが、ワーム素材のものでしょう。

私が開発したその名も「和田虫」と言う商品もその1つですが、ワームにはエギやスッテには出せない色合いも多く、和田虫のように国産で作っているワームならではの強烈な蛍光色は、遠くのタコにもアピールする効果が高く、また触り始めの吸盤の感触も伝わりやすい上、抱いている時間も圧倒的に長くなります。

こういったものを、オマツリを誘発しない範囲で効果的に使用し、渋い時期のタコを攻略してみてください。

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