「ぷりぷり」の誘惑にタコも降参? 低水温の明石、スロースタートでも期待値MAX!

武田 卓也(たけだ たくや) プロフィール

ちょっとしたことで釣果に差が付く船タコ釣りにハマって約9年。シーズンには足繁くフィールドに通う、淡路島在住のアングラー。船タコの得意なスタイルはチョイ投げでのリフト&ステイ。カワハギ釣りにも精通

今年もいよいよ、この季節がやってきました! 5月1日、明石の船タコ釣りが解禁です。

船タコシーズン開幕!

待ちに待ったこの日を、ワクワクしながら迎えた方も多いのではないでしょうか。僕もその1人。淡路島在住のタコ釣り大好き人間、武田です。

昨年に引き続き、今シーズンもタコ釣りの魅力を、この連載でタップリとお届けしていきたいと思います。どうぞ、よろしくお願いします。

さて、毎年楽しみなのが、新しいエギや仕掛けの登場です。今年、注目しているのが、アルファタックルから発売された「ぷりぷりポルポ」。

ワーム素材で作られたこのエギは、ボディがプニプニとしており、タコが好む柔らかさが、しっかりと再現されています。

期待を込めて好きなカラーを数色購入し、解禁後すぐの休日に、早速釣行してきました。

お世話になったのは、淡路島・室津港の良真丸。新しい船で、少人数出船ということもあり、快適に釣りを楽しむことができました。

今季は冬の寒波の影響で水温が例年より低く、タコの動きが鈍く、深場や岩場に身を潜めている個体が多いとのこと。例年に比べて出足はやや遅めのようですが、こうした難しい状況下での釣りも、またこの釣りの醍醐味ですね。

今回使用したロッドは、ボトムのトレース性能と、タコへの違和感を抑える、軟らかめのS調子。中でも、メインに据えたのは「アナリスター エギタコ S―185」。いくつかロッドを用意し、室津港から富島沖へと出船しました。

水温が低く低活性

早朝は風が冷たく、身震いするほど。ポイントに到着して1投目、潮はやや速めで、タコの気配はなし。仕掛けを上げてオモリに触れてみると、真冬に阿南でカワハギ釣りをした時のような冷たさに驚きました。

水温の低さが、タコの活性にも影響していることが想像されます。

このような状況下では、誘いはスローに、ステイは長めに取るのが鉄則。聞き合わせを兼ねたリフト&フォールを意識しながら、穂先の軟らかさを活かしてアタリを捉えます。

違和感や重みを感じた時は、ひと呼吸置いてからエギを微振動させ、5秒ほど乗せて、確実に合わせられる体勢を取ることが大切です。

そして、嬉しい速報です! 記事の締め切り直前、週末に再び淡路島・室津の栄真丸に乗船してきました。

この日は爆風の悪天候。ミヨシのデッキでは立つのもやっとの、厳しいコンディションでしたが、そんな中でもポツポツと釣れ続き、最終的には2ケタ台の釣果に。

釣り上げたタコも、イケスの中を以前より元気に動き回っており、水温の回復とともに、確実に活性も上向いているようです。

シーズンは、まだ始まったばかり。ひと潮、ふた潮と回れば、状況もますますよくなるでしょう。

今年も楽しいタコ釣りシーズンの開幕です!

ロッドセレクトについて

私はダイワのロッドを使うことが多いのですが、その硬さの違いは、軟らかい順に「アナリスター S」「極鋭 S」「アナリスター MH」「極鋭 MH」となっています。いずれのモデルも、バランスがよく、非常に扱いやすい仕上がりです。

シーズンやタコの活性によって選ぶモデルは異なりますが、エギやスッテがメインとなる釣りでは、S調子のロッドがボトムをトレースしやすく、操作性にも優れています。

一方、MHモデルは穂先こそ柔軟ですが、穂持ちからバット部にかけては、しっかりとしたパワーがあり、潮を受けやすいワーム系ルアーや、リフト&フォール主体の釣りに適しています。

その日のタコの活性や、自分の狙いたい釣り方に合わせてロッドを選ぶのも、タコ釣りの楽しさのひとつだと思います。

ランキング

釣り場・釣り船の情報をまるっとチェック!