釣った魚を最高の状態で持ち帰って、美味しく食べたい! これは全釣り人の願いですよね。
その願い、実は私たちの身近にある「新聞紙」が叶えてくれるかもしれません。 「え、新聞紙で魚を包むの?」と、少し驚くかもしれません。昔ながらの方法に見えますが、これには魚の鮮度を劇的にキープするための、理にかなった素晴らしい理由が詰まっているんです。 今回は、なぜ新聞紙が有効なのか、その驚きの効果と具体的な使い方をご紹介します!
なぜ「新聞紙」がスゴイのか?驚きのメリット4つ
釣った魚をただビニール袋に入れるのと、新聞紙で包むのとでは、家に帰ってからの魚の状態が全く違います。その秘密は、新聞紙が持つ以下の4つの効果にあります。
魚の表面に残った余分な水分や、身から出てくるドリップ(液体)を新聞紙がしっかりと吸収してくれます。これにより、魚の身が水っぽくなるのを防ぎ、旨味が凝縮されます。
水分を吸い取る一方で、新聞紙は適度な湿度を保つ効果もあります。魚の身が乾燥しすぎてパサパサになるのを防ぎ、しっとりとした状態をキープしてくれるのです。
新聞紙の繊維の層が空気を含み、断熱材のような役割を果たします。クーラーボックス内の氷の冷気が直接魚に当たるのを和らげ、急激な温度変化による「氷焼け」(身が白っぽく変質すること)から魚を守ります。
魚は光に当たることでも劣化が進みます。新聞紙で包むことで光をシャットアウトし、鮮度の低下を抑えることができます。
と、イイことだらけ。
ですがここでちょっとした疑問が…
Q. 新聞紙のインクは魚に付かない?大丈夫?
A. 最近の新聞インクは、大豆油などの植物性インクが主流だそうで、安全性が高まっています。直接食品に、長時間触れなければ大きな問題はないとされていますが、気になる方は、キッチンペーパーで1度魚を包んで、その上から新聞紙で包む「2重包装」にすれば、インクが直接魚に触れることがないので、さらに安心ですよ。
古の知恵で、釣魚を最高のごちそうに!
たった1枚の新聞紙が、釣った魚の味を驚くほどレベルアップさせてくれます。身近にあって、安価で、しかも効果は絶大!この昔ながらの知恵を、ぜひ次回の釣行から試してみてください。
家に帰って魚を捌いた時の、その身の締まり具合と鮮度のよさに、きっと感動するはずですよ!