「釣るのが難しい」と言われる「グレ」。
そんなグレが手軽に、さらにデカいサイズが釣れるのが、和歌山・串本のカセ。ここでは、40cmオーバーが高い確率で姿を見せてくれる。
串本のカセから狙う、40cmオーバーの「グレ」
串本大島の愛丸フィッシングでは、今期は51cmの特大級も釣れている。そこで、デカいグレを釣るため、カセへと釣りに行ってきた。

▲串本大島の愛丸フィッシング
6月6日、4時半に集合し、準備ができたら出船。ポイントは「センカイ奥」と呼ばれる、水深が15~25cmのかけ上がりだ。カセに乗れば、早速釣りを始める。

▲グレが狙える「センカイ奥」

▲のんびりと釣りが楽しめるカセ
串本のカセでは、基本的には「ズボ釣り」と呼ばれる道糸にハリス、そして針が付いただけのシンプルな釣り方(ガン玉を使うこともある)でグレを狙う。

▲エサはペレットを使うのが基本。写真はマキエ用のドライペレット

▲マキエ用のモイストペレット
のんびりとシンプルな仕かけで釣りが楽しめるので、ビギナーでも気軽にスタートすることができる釣りだ。
この日は水がまだ冷たく、小サバなどはいるものの、本命らしきアタリがない。しばらくアタリがなかったが、朝の見回り時に船長から、「朝は干潮だったから、これから満潮に向けて潮が動いていきます。昼からがチャンスですよ」とアドバイスをいただいた。
その言葉を信じ、竿先をじっと見つめる。しばらくすると、横のカセに乗っていた、大阪の吉野氏の竿が曲がる。ゆっくりと上げてくると、姿を見せたのは、良型のグレ。

▲この釣り初めての大阪の吉野氏。昼頃に良型のグレを釣り上げていた
この頃から、今まで串本の町の方へ流れていた潮が、センカイの堤防の方へと流れ出す。
すると、林氏の竿がギュインと曲がり込んだ。かなりの引き込みでデカいと確信。ドラグが滑り、時おり道糸が出されながらも、ゆっくりとやり取りして上がってきた魚は、本命のグレだ。

▲グレの力強い引きを楽しむ林氏
しかもデカい! 無事タモにキャッチしたのは、40cmを軽くオーバーした体高抜群のグレだった。

▲つりそく船釣りクラブの林氏が見事に40cmオーバーのグレを釣り上げた
この日は、かなりテクニカルな状況だったが、釣果は少しずつ右肩上がりになってきている。本格的なシーズンが到来した、脂がノリノリのカセのグレ。
脂が乗った美味しいグレを釣りたいなら、準備をして釣りに出掛けよう!
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