菊池 雄一（きくち ゆういち） プロフィール
今、私を熱くさせる釣り。それが生きエサを使った泳がせ釣りです。今回は初めてトカラ列島まで向かい、チャレンジしてきました。 その模様をお伝えさせていただきます！
鹿児島・トカラ列島 大物狙いの泳がせ釣り
5月2～5日、まずは羽田空港から鹿児島空港に、鹿児島空港から屋久島に、屋久島からトカラ列島口之島までに渡り、大物ファイトを楽しんできました。
口之島西寄りのポイントで、まずはエサになるムロアジ釣り。
サビキ仕掛けにオモリ100号で、反応のタナにフォールで掛けていく感じです。 まさに落とし込み釣りの、ベイトを掛ける釣り方と同じです。 ムロアジは群れで回遊していますので、針掛かりするタイミングでは複数ヒットします。釣れたエサを弱らせずに、大切に扱うために、2人1組になり、釣り手と外し手に分かれての連携プレイがオススメです。
早々にエサを確保し、2日間、泳がせ釣りを楽しんできました。 ポイントは150～200m前後がメイン。PEライン12号、フロロリーダー60号、ナイロンハリス60号、針は大物泳がせ系30号クラスで、オモリは300号のスーパーヘビータックルです！
投入開始の合図とともに仕掛けを落とし、着底間際からラインテンションを掛けながら、オモリを優しく置くイメージがグッド。 ハリスの長さが2～3mなので、着底後、3～5mゆっくり巻き上げて、アタリを待ちます。
1投目から即ヒットで、とんでもないポテンシャルを確信。 その後も、潮の弛みのタイミングでコンスタントにヒットしてくれて、最大26kg、10～15kgぐらいのカンパチをメインに、最大45kgのクエ、マハタ、アオチビキなどの魚が釣れてきてくれました。 あのサイズのクエ、カンパチを初めて見させていただき、私もキャッチしたいと思いました。
ただ、ヒット後も取り込みまで気が抜けない状況で、70m前後にサメかイルカが待ち受けており、なかなかキャッチに至らない時間帯も。また、潮の流れが速く、底取りがなかなか上手くいかない時間帯もあり、難しさも同時に痛感しました。
▲田渕テスターが、過去にこの海域で釣り上げたカンパチ50kg
私自身、今回はDAIWA船テスターの田渕氏に弟子入りをさせていただき、さまざまな経験をさせていただきました。本当に感謝です！ 田渕氏は夢の30kgオーバーのカンパチを遥かに超える50kgオーバーまで、この海域でキャッチされた名手で、次なる目標は100kgとのことです。 私はまずは30kgを、次回の釣行の際には現実のものにしたいです。 今回の釣りで感じた重要ポイントを以下に紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
大物泳がせマニュアル
ムロアジは目通りが基本です。エサも弱らず、外れにくくオススメです。 まずはエサを海中に投入し、エサの動きを確認した後に、オモリを投入し、仕掛けがマツらないようにしてください。
タナを取り直す際は、そのタナから15m前後は巻き上げた後に、落とし直してください。巻き上げずにクラッチを切れば、ラインがドンドンと斜めになり、底取りができず、オマツリが多発します。
この海域は、とんでもない大物が潜んでいますので、舞い込み時のケガ防止のため、慣れていない方はウインチで、相当やり込んでいる方はスタンディングでもOKかと思います。
アタリがあれば焦らず、少しロッド操作で送り込むイメージの後に、大きくフッキング。そこからはフルドラグで底から30m魚を浮かすことができれば、少しドラグ調整を行い、口切れなどに気を付けながら、やり取りをしてください。 強烈な引きをイメージしていても、実際の引きはイメージを遥かに超えてきます。 絶対にラインを出させないように、とにかく主導権はアングラー側にあるようにして、ファイトを楽しんでください。
船中におけるチームプレーが重要です。オマツリを始め、トラブルのないように心掛けてください。
■きくりんのクエ釣りタックル
・ロッド：マッドバイパーファング157
・リール：シーボーグG800MJ
・ライン：UVF PEデュラセンサー×8+Si3・12号400m
・フロロリーダー60号6m、ハリス60号の1本針
・オモリ：300号
