シロイカの大型、「大剣」で有名な山陰・鳥取沖。
今期は釣れ出しが遅めで、6月下旬の時点ではサバが湧いており、まだ例年のような好釣果は少ないですが、シロイカは大小まじりで釣れており、スルメイカと合わせて夜遊びが楽しめています。
夏は猛暑を避けて、涼しい半夜のイカ釣りが楽しめる季節。
ここでは、先日出掛けた鳥取沖(賀露港・久幸丸)のイカ釣りで、好釣果を上げるための基本的なことから、ヒットパターンなどのキモ、さらには、現地の釣具店にしかない「オリジナルのご当地仕かけ」も合わせて紹介します。
タックル&仕かけ
久幸丸では、イカメタル、オモリグをメインに、希望者は胴突きでも狙えます。
出掛けた当日は、乗船者の全員がイカメタルとオモリグで狙っていました。
竿は専用のもの、リールはカウンター付きのベイトリール、オモリグなどで広範囲に探るならスピニングリールを使います。
リール巻くラインは、PE0.6号以下の船宿指定。
久幸丸では、潮が速い場合はパラシュートアンカーを入れる流し釣りをしますが、メタルスッテは15~30号を用意(大剣の時期は、潮が速くてもカカリ釣りを選択することもあるので、それ以上が必要な場合も)しておきましょう。
オモリグなら、オモリ30号を目安にその前後の号数で。仕かけは、ご当地の天ビン式、一般的なオモリグのどちらでもOKです。
メタルスッテやエギのカラーは、「鳥取の基本色」と言われる「信号色」の青(緑含む)、黄(チャート含む)、赤、の最低限3色は揃えておきましょう。
「実釣と釣り人の声から生まれた」2025ご当地NEWアイテム
鳥取沖へ釣行する釣り人の声や、地元の遊漁船での実釣実績を商品に盛り込んだ“ご当地アイテム”を販売している、鳥取市内のまやま釣具では、今シーズンもイカメタル&オモリグ用のNEWアイテムが登場しました。
それが、エギ王をベースにした「アバロンスネイク」。

▲アバロンスネイク2.5号ホワイト(上)、アバロンスネイク3号ブルーシルバー(下)
「明るい系のカラーを」と言う釣り人の声に応え、今年(2025年)の巳年にも掛けて、白蛇をイメージしたホワイト系です。
2.5号は夜光ボディで、3号はケイムラボディ。

▲2.5号のアバロンスネイクに、暗所でブラックライトを当てた状態
どちらも背にアワビシールと2つのドットを装備しており、シロイカはもちろんですが、秋シーズンにシロイカと合わせて狙えるアオリイカにもハイアピールしてくれます。

▲長めのアワビシールにドットを2つあしらいハイアピール
2.5号は通常のイカメタルやオモリグに、3号は大剣狙いや秋のアオリイカにもピッタリなサイズとなっています。
注文は、2通りあり、
①下記のQRコードからのネットショッピング(ヤフーショッピングまやま釣具 拓工房)
②まやま釣具に電話で予約し、釣行日に現地で受け取りで。
☎まやま釣具(0857・28・3682)
鳥取県鳥取市湖山町北1丁目557番地

▲まやま釣具の外観
当日のヒットアイテム
この日、シロイカはドロッパーにも乗りましたが、サバが湧いてからは底ベタのタナがメインだったからか、どちらかと言えばメタルスッテによく乗りました。
ポイントは水深30mほどの浅場で、アンカーでのカカリ釣りとなったので、メタルスッテは20~25号をメインに、潮が緩んだ後半は15号でも対応できました。
当日、竿頭となった福井の吉田氏のヒットアイテムが、こちら↓

▲竿頭の吉田氏のヒットアイテム
シロイカは14ハイ上げていましたが、多くが下のメタルスッテ、中でも夜光ボディのB・マスカット(写真1番下)に乗ってきたそうです。
また、途中から竿出しをした中乗りの若船長は、シロイカ、スルメイカともにコンスタントにヒット。
聞けば、フィッシュリーグのカシラスッテ25号をメインに、スピードデビルも使い、ダートマックスのオモリグSPにも乗ってきたとのことです。

▲中乗りの若船長のヒットアイテム
竿頭のヒットパターン
当日は、赤火での暗めの灯りで狙っていたものの、中盤以降はサバが湧いて釣り辛かったですが、竿頭の吉田氏はコンスタントに上げて、見事にツ抜け。
シロイカ14ハイを上げました。
この日のキモを聞くと、「誘いよりも、タナやったと思う」と即答。
明るい時間帯は、底から5mほど上まで探っていましたが、集魚灯が効いてサバも湧いてくると、シロイカは底に張り付いていると読み、底ベタ狙いを徹底。
底から30~50cmほど上げたタナを主体に、底から1m以内でタナを上げずに、ゆっくりソフトに誘っていました。
ステイからアタるまでの時間はマチマチで、誘った直後や、ロングステイでもアタッたそうなので、この辺はいろいろと試してみるとよさそうですね。
以上が、鳥取沖のイカ釣り攻略のキホン、これらを頭に入れておけば、初めてでも美味しいシロイカがゲットできるハズです!