夏の釣り、蚊やブヨは本当に厄介ですよね。頼りになる虫よけスプレーですが、あなたが使っているその製品、「ディート(DEET)」という成分が入っていませんか?
もしそうなら、あなたの愛用の釣具が、今まさに“侵食されている”かもしれません!
あるヘッドライトを製造しているメーカーの話によると、この虫よけスプレーによる、修理の依頼が多発しているそうなんです。
これは、見逃せない事実ですよね。
知らないと後悔!ディートがプラスチックを「溶かす」危険性
ディートは「有機溶剤」の一種です。この成分が、リールや偏光サングラス、スマホなど、釣具に多く使われている特定のプラスチック素材に付着すると、分子構造に影響を与え、劣化を引き起こす性質を持っています。
具体的には、大切な釣具の表面が白く濁る、ひび割れが生じる、ベタベタに変質する、最悪の場合は変形したり溶解したりするといった致命的なダメージを与える可能性があります。
特に注意すべきは以下の高価なプラスチック製品です。
・リール本体の樹脂部分、ハンドルノブ
・ヘッドライトなどのカバー類
・偏光サングラスのレンズやフレーム
・タックルボックス、ルアーケース
・プラスチック製ルアー本体(特に透明部分や塗装面)
・スマートフォン、魚群探知機などの精密機器のボディや画面
ディートは優れた虫よけ効果を持つ成分ですが、その特性を理解し、使い方を間違えないことが何よりも重要です。
①肌に塗るのが基本!道具には絶対に直接スプレーしない!
虫よけスプレーは、肌(露出部)に直接塗布する製品です。風下で、釣具や車に飛散しないよう十分注意して使いましょう。
②塗ったらすぐ手を洗う!
ディートが付着した手で、そのまま釣具やスマホに触れるのは危険です。必ず水で洗い流すか、ウェットティッシュなどでしっかり拭き取ってから道具に触れてください。
③「イカリジン」成分の虫よけも検討する!
最近は、ディートと同等以上の効果を持ちながら、プラスチックへの影響がほとんどない**「イカリジン」**成分の虫よけスプレーが増えています。特に釣り人には、イカリジン配合の製品を選ぶことをおすすめします。
愛用の釣具が、まさか虫よけスプレーでダメになるとは…と思われるかもしれません。しかし、これは実際に起こりうるトラブルです。
夏の釣りを安全に楽しむためにも、このディートの危険性を正しく理解し、今日から適切な対策を実践してください。大切な道具を守り、心置きなく釣りを満喫しましょう!