船タコ釣りでズッシリとした重量感。最高に楽しい瞬間ですよね。しかし、その直後に「ゴツン!」という鈍い音が船に響き渡り、船長の顔が曇る…。そんな気まずい瞬間に、あなたは立ち会ったことはありませんか?
実はその音、あなたが釣り上げたタコが原因かもしれません。船タコ釣りで「やりがち」かつ、絶対にやってはいけないNG行動。それは、石を抱いたタコをそのまま抜き上げることです。
重量感の正体は「タコ+石」だった
タコは海底の岩などに隠れる習性があり、エギに食いついた際に、近くの石や貝殻を一緒にガッチリと抱え込んでしまうことがよくあります。
この「石抱きタコ」に気づかず、力任せに抜き上げてしまうと、悲劇が起こります。船上に上がった瞬間、驚いたタコが石をポロリ。その石がデッキに落下し、「ゴツン!」と音を立てて大切な船を傷つけ、時には凹ませてしまうのです。

▲船べりに石が当たった跡
船は船長にとって、商売道具であると同時に大切な財産です。悪気はなくても、自分のせいで船に傷がつけば、楽しいはずの釣りが気まずいものになってしまいます。
解決策はただ1つ「タモ入れ」の徹底を!
では、どうすればいいのか?答えは非常にシンプルです。
水面に見えたタコが石を抱いていたら、抜き上げずに必ずタモですくってください。
「これくらいの石なら大丈夫だろう」という油断は禁物です。水面で石を抱いているのが見えたら、抜き上げるのをやめて、すぐに船長や周りの人に「すみません、石を抱いてるのでタモをお願いします!」と声をかけましょう。
船長も周りの釣り人も、その危険は百も承知。快く協力してくれるはずです。
釣り人も船長も、みんなが気持ちよく1日を楽しむために。ほんの少しの気遣いが、最高の思い出を作ります。「石抱きタコ」を見かけたら、スマートな「タモ入れ」で対応しましょう。