魚の切り身の断面が「虹色」になる現象。一体何なのか調べてみた

……タイトルの通りなのですが。

「言われてみれば!」と、思った人も多いのではないでしょうか。刺し身の断面に時折現れる、妖しくテラテラと光る「虹色のやつ」。

釣り人なら分かってもらえるでしょうか。ルアーに張り付けるアワビシートのような発色。悪い言い方をすると、たまに水溜まりに浮いているアレの色にもそっくり。

気になったので調べてみたら、面白い結果だったのでご紹介。

虹色に光るアレの正体は「光の干渉現象」だった

虹色に見える正体は、身の表面にあるたんぱく質の層や脂質、繊維の隙間で起きる「光の干渉」によるものなんだとか。身近なもので例えると、CDやシャボン玉が光を反射して虹色に見えるのと同じ仕組み。

特に、よく切れる包丁で筋繊維に対して直角に切ったり、鮮度が高い状態の魚だと筋繊維の構造がしっかりしていてると、虹色に見えやすくなるそうです。

ちなみに「イリデッセンス現象」なんて呼ばれているそうで。なんかカッコイイっ。

鮮度や衛生状態に問題のあるものではない

この虹色現象は、必ずしも「腐敗」や「酸化」を意味するものではなく、むしろ一部の魚(特に青物や脂の多い魚種)では、脂乗りがよく、繊維がしっかりしていることを表しているそうで。

この現象を見たい人はこの魚を捌こう!

この現象が起こりやすい魚は、カツオ、マグロ、マダイ、サバ、アジなど。

あえて見たい人なんて少ないと思いますが、生の虹色が見たくなった人は、上記魚をよく切れる包丁で捌けば見ることができるかも。

ぜひ、この現象を見かけた際は「それ『イリデッセンス現象』って言うんだぜ…」と、話のネタにしてみてくださいね。

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