日本海各沖では、ケンサキイカが絶好のシーズンを迎えています。
毎月各地へ旬のターゲットを求めて釣行している「つりそく船釣りクラブ」でも、夏のマイカは外せないターゲットです。
この時期は小型が多いものの、数釣りができるのも魅力。日中の気温は異常なほど高くなっていますが、夕方から出船するイカ釣りは、日が沈めば比較的快適に楽しめます。
この夏は納涼を兼ねて、「ケンサキイカと夜遊び」、してみませんか?
絶好シーズンのケンサキイカ狙いを満喫
敦賀・色浜の大型船、泰丸を貸し切っての釣行となった、つりそく船釣りクラブの7月度釣行会。ターゲットは、大人気のケンサキイカです。

▲釣行会の参加者で出船前に記念写真
出船は、日が傾き始めた18時。まだ日中の暑さが残る中ですが、船が走り始めて風を浴びれば比較的涼しいです。アンカーが入ったのは、水深86mラインでした。
「メタルスッテは25号、胴突きは80号でやってください」とアナウンスがあって釣り開始。
「集魚灯が点くまでは、タナは底付近」と言われるように、皆が底を狙います。

▲夕まずめはオモリグで狙う人も多かった
最近は明るい時間帯に船中でパラパラと上がっていたようですが、この日、姿を見せたのは19時半頃。クラブのベテラン、十川氏が胴長15cm級を上げました。

▲船中1パイ目を上げた十川氏
辺りが暗くなり、集魚灯が効き始めると、タナも上がってきます。
20時前に55mで連続ヒットすると、一気にタナが浅くなり、30~40mでアタリが連発し始めました。
ですが、小型が多いからか、活性の問題か、この日はテクニカルなモード。
アタリは小さく、合わせても掛からないシーンも多発します。
加えて、潮と風が逆で波が立ち、船が揺れて仕かけを安定させにくいことも追い打ちを掛けました。
そんな条件下でしたが、やはり好シーズン真っ盛りの敦賀沖。
船下に群れが入れば、船中あちこちでマイカが水を吹き上げて取り込まれていきます。

▲ポッテリした良型を上げた壷井さん

▲胴突き仕かけでダブルの大野氏
中でも、十川氏は振り上げた竿を、その位置からテンションを一定に保ち、ゆっくりと竿先を下げていき、その途中に、フッと微妙に穂先が揺れました。
これを突き上げて合わせると、ロッドにイカの重量が増して、竿がしなります。
しばらく横で見ていると、タナ30mで入れ乗り。あっと言う間のツ抜け達成でした。
この日は乗り渋る時間帯もありましたが、23時過ぎの納竿までに各自が土産分は確保でき、夏の夜釣りを満喫できました。
まだまだ暑い日は続きますが、福井・敦賀では涼しくて、楽しい「夜遊び」が夏のイチオシです。