漁港などで見かけたら、要注意!釣りエサが取られたり、触れたら激痛も…

漁港や堤防で、赤紫色の気持ち悪い毛虫が大量に浮いている…その正体は「海毛虫(ウミケムシ)」です。

この厄介な生物は、あなたの釣りに大きな影響を与えます。正しい知識と対策で、安全に釣りを楽しみましょう。

正直、釣果は期待薄…?ウミケムシが釣りに与える影響

ウミケムシの大量発生は、釣り人にとっていいニュースではありません。

最強のエサ取り: 彼らは肉食性で、アオイソメやオキアミなど、釣りエサのほとんどを食べてしまいます。本命の魚が食いつく前に、エサだけがきれいになくなることが頻発します。
魚が寄り付かない: 全身を覆う毒針のため、多くの魚はウミケムシを嫌います。結果として、ウミケムシが大量にいる場所は魚影そのものが薄くなりがちです。

投げ釣りやぶっこみ釣りでは、重い感触と共にウミケムシが釣れてしまうことも多く、釣りのモチベーションも下がってしまいます。

【最重要】絶対に触らないで!ウミケムシの危険性と対処法

釣果よりも大切なのが、あなた自身の安全です。ウミケムシは全身が強力な毒針で覆われています。

触れると無数の針が皮膚に突き刺さり、激しい痛み・かゆみ・腫れが数週間続くことも。アナフィラキシーショックを引き起こす可能性もゼロではありません。

もし釣れてしまったら?

絶対に素手で触らない!
プライヤーや針外しを使い、慎重に針を外す。
一番安全なのは、ハリス(糸)ごと切ってリリースすることです。

もし刺されてしまったら?

こすらずに針を抜く: 患部にガムテープなどをそっと貼り、ゆっくり剥がして見える針を取り除きます。

洗い流す: きれいな水で優しく洗い流してください。

すぐに病院へ: 応急処置をしても、痛みや腫れは続きます。必ず皮膚科を受診してください。

どう乗り切る?ウミケムシを避ける2つの工夫

どうしても釣りがしたい!そんな時は、以下の対策を試してみてください。

ポイント移動: 最もシンプルで効果的です。ウミケムシのいない場所に移動しましょう。

狙うタナを変える: ウミケムシは主に海底にいます。底を狙う投げ釣りは避け、フカセ釣りやルアーフィッシングで中層〜表層を狙うと遭遇率を下げられます。

ウミケムシの発生は残念ですが、危険性をしっかり理解していれば、不要なトラブルは避けられます。安全第一で、賢く釣りを楽しみましょう!

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