脂乗り最高の美味魚が乱舞!夏が旬のアジ釣り

吉田昇平(よしだしょうへい) プロフィール
夏の訪れとともに、友ケ島周辺の海は生命感に満ち始める。特に、初夏から晩夏にかけて、この海域を回遊する中型から大型のマアジは、脂が乗り、まさに旬の味わい。
プランクトンが豊富な潮流の中で育ったアジは、身が締まり、ひとたび口にすれば、その旨さに驚かされる。

瑞宝丸の尾崎船長。丁寧な応対で、初心者も安心だ
7月11日5時半。大阪・泉南の谷川漁港から出船する瑞宝丸に乗り込んだ。
向かうは、実績抜群のポイント「オコゼ」。操船する尾崎船長は、潮と風を見極めてベストな位置に停めた後、「はい、どうぞ」と、ご機嫌にアナウンスしてくれた。

▲使用タックルは、ロッドが「ライトゲームXR64MH230」、リールが「バルケッタプレミアム151DHXG」
仕掛けはシンプルな胴突き3本針、エサには尾羽根を取ったオキアミ。30号のオモリで水深約55mの海底へと送り込むと、数分も経たずして22、23cmの体高のある中アジがダブルヒットした。
長さこそ物足りないが、黄金色に輝き、尾の先まで黄色味がかった正真正銘のブランドアジ。見るからに美味しさが伝わってきた。
釣り方は実に手軽で、オモリを海底から20cmほど切って、アタリを待つだけ。「ゴンゴン」という竿先のお辞儀に加えて、時おり穂先が浮く独特の引きは、アジ特有のもの。魚が掛かれば、ゆっくり巻くだけで連掛けも可能で、初心者やお子さんでも十分楽しめる。
さらにこの海域の魅力は、サプライズの多さにある。良型のアジにまじって、40cm近い丸々太ったマサバやゴマサバ、さらにはマダイまでが顔を覗かせる五目ぶりは、釣り人を一切飽きさせない。

▲瑞宝丸は屋根付きで快適
また、ありがたいことに、船のテントがこの時期の強烈な日差しを遮ってくれる。
潮の流れも変わり、再びポイントに入り直した1投目。ドラマは突然、訪れた。竿先が大きく絞り込まれ、ドラグ音の鳴る強烈な引き込みが襲った。
サバと違い、横には走らず、真下に突っ込む重たい手応え。慎重なやり取りの末、上がってきたのは、この日最大の37cmの立派なマアジ。船内からも歓声が上がる、堂々の1尾だった。
友ケ島沖のアジならではの脂
潮氷で持ち帰り、アジのお腹を割いてみたが、まるでラードのような真っ白の脂の塊が飛び出してくる。この脂は、友ケ島沖のアジならではの証。しかもマキエを使わない釣りなので、魚体に臭みが残らず、刺し身にすれば、とろけるような脂と爽やかな香りが楽しめた。
釣って楽しい、食べて感動。青空の下、潮風を浴びながら楽しむ友ケ島沖のアジ釣りは、海の恵みを丸ごと味わえる、至福の時間だった。この夏、ご家族で、あるいは美味しい魚を求めて。ぜひ1度、アジ釣りに出かけてみてほしい。