投げて巻くだけで手軽にサワラ/サゴシに青物が狙えるとあって、ブレードジギングが年々各地で人気が上昇中。
そんなブレードジギング熱の高まりに比例してクローズアップされるのが、専用タックルの必要性。
大阪湾ブレードジギングを黎明期から研究していたのが、シマノフィールドテスター兼、遊漁船シーマジカルで船長を務めていた角井 良隆氏。
角井氏曰く「ブレード調子」なるものが、ブレードジギングの専用ロッドに求められるモノ。そのブレード調子の100点を追求し、かつ、価格を抑えたハイコスパロッドがシマノより登場。
グラップラー BB タイプ ブレード

出典:シマノ
それが「グラップラー BB タイプ ブレード」。
従来、ブレードジギング専用ロッドは「グラップラー タイプブレード」と、ハイエンド機種「オシアブレード」の2モデルでしたが、新たにハイコスパシリーズ「BB」に追加されました。
ロッドを監修した角井氏曰く、メーカー希望価格19,000~19,500円と非常にリーズナブルでありながら、完全なブレード調子を実現しているそうで。
頻出している「ブレード調子」とは、食い込み重視のややソフトなティップに、フッキングのパワーを逃さない強いバットを高次元に融合させたロッド調子のこと。
タイラバのキャスティングロッドや、SLJロッドを代用している際、ブレードジギングに合っている要素を取り入れ、不向きな要素を排除して完成したのが「ブレード調子」。
もっと楽に、快適に。ブレードジギング専用設計
では「グラップラー BB タイプ ブレード」の特長に迫っていきましょう。
高速巻きにもブレない安定性と、そのなかで突如訪れるカウンターバイトも弾かず追従する柔軟性の両立を重視。また、バット部には確実なフッキングと良型の青物との対峙をも可能にする強靭なパワーを装備。
手のなかで暴れない適度な握り心地が高速巻きの過剰な負担やストレスを低減し、他ジャンルの流用では得られない安定した巻きをサポート。
海域、使用ジグに合わせた3機種でラインナップ
品番 | 全長(ft.) | 全長(m) | 継ぎ方式 | 継数(本) | 仕舞寸法(cm) | 自重(g) | 先径(mm) | キャストウェイト(g) | バーチカルウェイト(g) | 適合ラインPE(号) | 最大ドラグ(kg) | 最大ドラグ角度(°) | グリップタイプ | リールシート位置(mm) | リールシートタイプ | カーボン含有率(%) | 本体価格(税別) |
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S70-0 | 7’0″ | 2.13 | 並継 | 2 | 110.6 | 117 | 1.7 | MAX 60 | 20-80 | MAX 1.5 | 2.5 | 45 | セパレート | 400 | UPLOCK | 88.2 | 19,000円 |
S68-1 | 6’8″ | 2.03 | 並継 | 2 | 105.5 | 121 | 1.7 | MAX 90 | 30-120 | MAX 2 | 3 | 45 | セパレート | 420 | UPLOCK | 91.1 | 19,000円 |
S66-2 | 6’6″ | 1.98 | 並継 | 2 | 102.9 | 120 | 1.9 | MAX 120 | 40-160 | MAX 2 | 3.5 | 45 | セパレート | 440 | UPLOCK | 91 | 19,500円 |
シマノ公式「グラップラー BB タイプ ブレード」詳細ページはこちら
角井 良隆氏のインプレッション
いままでブレード専用調子のロッドはなかったので、ボートシーバスやスーパーライトジギング、キャスティングタイラバ用のスピニングなど、他ジャンルのロッドを流用していた方が多かったと思います。もちろんそれでもできるのですが、どれも100点ではありませんでした。微妙に硬すぎたり、わずかにパワーが足りなかったり、ちょっとした違いであってもそれはすべて釣果につながらない原因になっていたんですね。グラップラーBBタイプブレードはその100点を求めて、巻きの安定性やフッキング性能、疲れにくさなどを突き詰めたブレード専用設計。いろいろなジャンルのロッドを現場で実際に試して、それぞれの良いところをブレード用にブラッシュアップして一から作り上げました。では実際に他ジャンルのロッドと何が違うのかというと、とくにこだわったのは適度に入るソフトなティップと、巻きアワセがしっかり決まるバットパワー。ブレードジギングは基本的に巻きの釣りで、速く動くジグを速く泳ぐ魚が喰ってきます。しかもメインターゲットであるサワラは口が柔らかく、硬いロッドではバラシの確率が高くなってしまいます。そうした状況のなかで巻きの安定性とバイトへの追従性を高め、なおかつフッキング性能とバレにくさを両立するため、ティップとバットの絶妙なバランスを重視しました。また、キャストフィールを向上させるためのガイドセッティングや、キャスティングと脇挟みどちらにも対応可能なグリップの長さ、握りやすく巻きがブレない太径のリールシートなど、ブレードジギングに必要なスペックを細部まで丁寧に検証しています。一日中速い巻きを繰り返しているとどうしても疲れてしまいますが、疲れやすい釣りだからこそ専用ロッドの使いやすさを推奨したい。最初から専用ロッドを使っていただくことの利点は多いですよ。アイテムは0番、1番、2番とパワー別の3タイプを設定し、アイテムごとに最適なバランスを追求。オフショアからインショアまで、すべてに対応可能なラインナップになっています。より多くの方にこの釣りを楽しんでいただくため価格帯は抑えていますが、スペックに妥協はありません。いままで他ジャンルのロッドで代用していたアングラーはもちろん、まずは高くなくていいから専用ロッドを試してみたいというアングラーにも、ブレード専用設計にしか出せない優れたパフォーマンスを実感していただけたらうれしいですね。
出典:シマノ
9月頃から本格化するブレードジギングのシーズン。
初のブレードジギング専用ロッドに間違いないロッドとなっているので、気になった方はぜひチェックを。