意外とあった、お盆と釣りの関係。「盆魚」って?

お盆休み、皆さんはどうお過ごしですか?

家族や友人と釣りの予定を立てている方もいるかもしれませんね。実はこのお盆という時期、古くからの風習や言い伝え、そして魚たちの生態が絡み合って、面白い関係があるんです!

釣り人なら知っておきたい、お盆と魚にまつわる不思議な話。一緒に見ていきましょう!

お盆は「釣りを控える日」?不殺生とご先祖様

お盆の時期は、ご先祖様の霊がこの世に戻ってくると言われていますよね。実は、この期間は釣りを控えるべきだという考え方が、古くから存在するそう。

その背景には、以下のような理由があるとのこと。

ご先祖様が姿を変えて帰ってきているかも?

昔の人々は、ご先祖様の霊が魚や虫など、さまざまな生き物に姿を変えて帰ってくると信じていました。もし、釣りをすることがご先祖様を傷つけてしまうことになったら大変ですよね。

生き物の命を大切にする教え 仏教には「生き物の命を奪ってはいけない」という教えがあって、ご先祖様の供養を行うお盆の期間は、特にこの教えが大切にされてきたそうです。

このような考え方から、今でもお盆期間の漁を自主的に休む漁師さんがいたり、釣りを控える人もいます。でも、現代では「釣った魚の命に感謝していただく」という考え方も広がり、お盆に釣りをすること自体はタブーではないと考える人が多くなっているようです。

「盆魚」って何?お盆に魚を食べる、ちょっとユニークな風習

一方で、お盆にごちそうとして魚を食べる風習も、日本の一部の地域では存在するのだとか。これを「盆魚(ぼんざかな)」と呼ぶそう。

この風習の背景には…

ご先祖様へのお供え物として魚を備える。「お父さんお母さん、元気でいてくれてありがとう!」と、親が健在であることへの感謝を込めて魚を食べる、といった、温かい文化が隠されているそう。

今では特定の魚を食べることは少なくなりましたが、帰省した家族が集まって、この時期に獲れる新鮮な魚を、みんなで囲んで食卓を共にするのは、まさにこの文化を受け継いでいると言えるでしょう。

「水難事故」の言い伝えに隠された、昔の人の教訓

「お盆に海や川に入ると、霊に足を引っ張られる…」なんて、ちょっと怖い言い伝えを聞いたことはありませんか?

これはもちろん迷信ですが、昔の人の「危ないから近づくな!」という強い警告だったと考えることができます。なぜなら、お盆の時期は、科学的に見ても水難事故のリスクが高まる時期だからです。

・台風や熱帯低気圧が接近し、海では急に波が高くなったり、ウネリが発生したりします。
・ゲリラ豪雨によって、川の水かさが急に増し、流れが速くなることもあります。

こうした自然の脅威に対する昔の人々の戒めが、言い伝えとして語り継がれてきたのかもしれませんね。

お盆は、釣りにも文化や安全に思いを馳せるいい機会!

お盆と魚には、文化的な背景や安全への教訓が色々と隠されていることが分かったと思います。

釣りを楽しむ人も、釣りを休む人も、このお盆という特別な期間に、このような文化や安全について思いを馳せてみるのはいかがでしょうか。きっと、あなたの釣りへの向き合い方が、もっと深く、豊かなものになるはずですよ!

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