「シラサエビ」は通称だった!釣り場でドヤれる、意外な豆知識

釣りエサの王様「シラサエビ」。多くの魚を魅了するこの万能エサですが、いきなりですがクイズです。その名前、実は正式名称ではないことをご存知でしたか?

そう、「シラサエビ」は通称だったのです。

今回は、釣り場で話せば「へぇ!」と言われること間違いなしの、シラサエビにまつわる意外な豆知識をご紹介します。

豆知識①:「シラサエビ」の正体は“淡水”のエビだった!

釣り人なら誰もが知る「シラサエビ」ですが、その正体は主に琵琶湖などの**淡水に生息する「スジエビ」**という小エビです。

体が透明で白い筋があることからその名がついたと言われるこのエビが、釣りエサとして流通する際に「シラサエビ」という商品名で呼ばれているのです。

ちなみに、市場で食用として売られている高級食材「シラサエビ」は、「ヨシエビ」という全くの別物。知っているとちょっと通ぶれますね。

豆知識②:なぜ「淡水エビ」で海の魚が爆釣するのか?

ここが最大の「ドヤれる」ポイントです。なぜ、海にいないはずのエビで海の魚が釣れるのか。その理由は、シラサエビの**「過酷な運命」**にありました。

淡水育ちのシラサエビを海水に投入すると、体内と海水の塩分濃度の差から「浸透圧ショック」が起こります。

このショック状態が生み出す、弱々しく不規則に跳ねる動きこそが、「捕食しやすく美味そうなエサ」として魚の本能を強烈に刺激するのです。食い渋った魚でさえ口を使うほどの魔力は、この現象によって生まれていました。

豆知識③:シラサエビの意外すぎる素顔

さらに知っておくと面白い、シラサエビのキャラクターに関する豆知識です。

意外とワイルドな肉食系

温厚そうに見えて、実は肉食傾向が強め。自然界では水生昆虫を捕食し、エサがなければ共食いも辞さない、なかなかのハンターです。

超デリケートで管理が大変

最高の動きを演出する反面、水温の変化、特に高水温にはめっぽう弱く非常にデリケート。釣り人がクーラーボックスやエアポンプで必死に管理するのはこのため。ほかのエサより高価なのも頷けます。

「エビ撒き釣り」という贅沢文化

このシラサエビをマキエとして豪快に使い、魚を寄せて釣る「エビ撒き釣り」。産地である琵琶湖に近い関西で発展した釣法で、非常に釣果が期待できる反面、エサ代がかさむことから「贅沢な釣り」とも言われます。

これであなたも「シラサ通」!

いかがでしたか?「シラサエビ」が実は淡水性の「スジエビ」という通称だったこと、そして海水で特有の動きをする理由。

これらの豆知識は、きっとあなたの釣りをより一層面白いものにしてくれるはずです。次回の釣行では、ぜひ仲間にこの話をしてみてください。きっと驚かれることでしょう。

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