その“シュッ”がリールを壊す?家庭用潤滑剤と釣具の危険な関係

工具箱に1本は入っているのではないでしょうか。サビ止めや潤滑のためのスプレー缶。

その手軽さと万能感から、釣行後のリールやプライヤーに「シュッ」と一吹きしている釣り人も少なくないのではないでしょうか?

実はそれ、モノによっては大切な釣具にダメージを与えてしまっているんです…。

潤滑スプレーを使ってよいモノ

プライヤーやハサミなど金属ツールの手入れ

釣行後、塩分や汚れを洗い流した後に軽く吹きかけ、布で拭き上げておけば、サビの発生を強力に防ぎ、可動部をスムーズに保ちます。

固着したネジや部品を緩める

塩ガミなどで固着してしまったリールのネジや部品に少量吹き付け、時間を置くことで、その優れた浸透力が固着を緩めてくれます。

使ってはいけないモノ

ココがこの記事で最もお伝えしたい、重要なポイント!

家庭用潤滑剤を、絶対にリールの内部機構(ギア、ベアリング、ドラグなど)に使用してはいけません。

なぜリール内部に使ってはいけないのか?

理由は、これらのスプレーが強力な「洗浄・脱脂作用」を持っているから。

リールの内部には、各部品の性能を最大限に引き出すため、粘度などが緻密に計算された専用の「グリス」や「オイル」が塗布されています。

家庭用潤滑剤を内部に吹き込むと、その溶剤成分が、この生命線である専用グリスやオイルを根こそぎ洗い流してしまう……というワケ。

潤滑剤とうまく向き合おう!

家庭用潤滑剤は、プライヤーなどの「単純な構造の金属ツール」にとっては素晴らしいアイテム。

リールなどの精密な釣具には使わないように、気を付けましょう!

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