お寿司屋さんで、あるいはスーパーの鮮魚コーナーで。ねっとりと甘く、肉厚な身が美味しい「アオリイカ」。その上品な味わいから「イカの王様」とも呼ばれ、私たち日本人にとっても馴染み深い食材の一つです。
ところで、いつも何気なく口にしているこの「アオリイカ」、漢字でどう書くかご存知でしょうか?
正解は…「障泥烏賊」!?
「…読めない!」
「画数が多くて難しい!」
そう思った方がほとんどではないでしょうか。普段はカタカナで見かけることが多いため、この漢字表記には驚かされますよね。
では一体なぜ、こんなにも難しい漢字が当てられているのでしょうか?
由来は「馬」?「障泥」との共通点
「障泥」とは、馬の鞍(くら)の両脇から垂れ下げ、泥はねなどから馬体を守るための馬具のことです。時代劇などで、武士が乗る馬の脇腹あたりに付いている、ヒラヒラとした泥除けを思い浮かべてみてください。

△画像はイメージ
その部分とアオリイカの胴体の両側についている、半月状の大きなヒレ。このヒレの形や、泳ぐときにパタパタと優雅に動かす様子が、まさしく馬の「障泥」にそっくり。
このことから、「障泥」に似たヒレを持つ烏賊、すなわち「障泥烏賊」と名付けられましたようです!
イカ博士に一歩前進!
今回は、アオリイカの名前の由来について深掘りしてみました。
今度お寿司屋さんでアオリイカを注文するとき、釣り場で出会ったとき。ぜひこの話を思い出してみてください!