船タチウオがハイシーズンに突入しています!
ドラゴン狙い、数釣り、皆さん思い思いの釣りをされていると思いますが、今回スポットを当てたのは、「タチウオテンヤのカラー」。
多くの方は、何色か揃えて釣行していると思いますが、皆さん気になりませんか?
どんなカラーを使ったらよいのか?
数色あるなら、どのようなローテをしていけばよいのか?
自身でそのパターンを確立されている方もいるとは思いますが、ここでは先日に取材したテンヤタチウオの名手2人、ダイワ船フィールドテスターの金森聡氏とダイワスタッフの菊池雄一氏のテンヤのカラーローテ法を、ダイワの船タチウオテンヤSSシリーズのカラーを一例にして紹介します。
金森流テンヤのカラーローテ

金森 聡(かなもり あきら) プロフィール
まずは、大阪湾タチウオKINGバトル等で輝かしい成績を残す、トーナメンターの金森氏の考え方。
●朝イチ
金森氏は朝イチのローライト時は、大阪湾では定番中のド定番、フルグローから始めます。

▲船タチウオテンヤSS TG 早掛けショートのフルグリーングロー
●少し日が上がってきた時
釣り始めて、日が少し上がってくれば、少しアピール力を落としたゼブラ系へとローテ。

▲船タチウオテンヤSS TG 早掛けショートの紫グリーングローゼブラ
また、活性を見ながら、片面はグロー、反面はゼブラなどのフルグローよりは少しアピールを弱めて、強アピール、中アピールのどちらにも対応するツートンカラーを投入する場合もあるとか。

▲船タチウオテンヤSS TG 早掛けショートの黄グリーンGZ・グリーンG TT
●日が高くなった時
日が完全に昇って、それまでのカラーではアタリが間遠くなった時は、さらにグローのアピール力を弱めて、イワシなどをイメージしたナチュラルカラー系を試してみるとのこと。

▲船タチウオテンヤSS TG 早掛けショートのホロマイワシブルーグローゼブラ
特に、金森氏の中では、上の写真のイワシ系ナチュラルカラー、ダイワのタチウオテンヤの新色となる「ホロマイワシブルーグローゼブラ」は、以前から自分でカスタムして使用していたそうで、1年を通して型が揃う“鉄板カラー”だそう。
実際、当日もメーター前後の幅広のタチウオを、一瞬の時合で連発していました。
菊池流テンヤのカラーローテ

菊池 雄一(きくち ゆういち) プロフィール
次は、深追い掛け釣法の名手、「きくりん」こと菊池氏の考え方。
●朝イチ
菊池氏は大阪湾の場合、誘いながら周りにいるタチウオを寄せていくイメージなので、やはりアピール力の高いグローは外せないそうで、特に夏場の濁りが入る時期や最盛期には、主力になってくるカラーとのこと。

▲船タチウオテンヤSS TG 早掛けショートのフルグリーングロー
ただ、乗合船では自分以外にも多くの釣り人が居るので、周りの釣り人がセットしているカラーにも注目するそう。
そして、観察してみて「その大半が定番のグローを使っているなら」と断った上で、「自分は少し違ったアプローチとして、ツートン系のカラーで始める」そうです。

▲船タチウオテンヤSS TG 早掛けショートの黄グリーンGZ・グリーンG TT
このツートンカラーのメリットは、グローが多い場合の周りとの差別化。
そして、1つのカラーに絞ることなく、半面ずつの2カラーで、タチウオに対するその時々の対応力が高いと思われるのが、その理由。
強いグローと、ゼブラ系でややアピールを落としたグロー、この2つのタイプを同時に使えるツートンカラーは、この先マストカラーになってきそうですね。
●タチウオの反応傾向が分かってくれば
釣りを始めて、ある程度タチウオの反応するカラーの傾向が分かってくれば、より強く反応するカラーに寄せていきます。
その判断材料は、アタリの質。
同じようなタナを狙っていた時、隣がフルグロー、自身がツートンで、どちらに先にアタるのか、追いの具合はどうか、などなど、その質の違いを見極めて、グローがよさそうならグローへ、グローを抑えた方がよさそうなら、アピール力を抑えたカラーへとローテしていくとのこと。
●日が高くなった時
日が上がってからも菊池氏は、カラーローテには積極的。その後は、ゴールド系やイエロー系などの膨張色系のカラーを使っていくそうです。

▲船タチウオテンヤSS AHのゴールデンオレンジ

▲船タチウオテンヤSS AHの黄ブルーゼブラ赤エラ

▲船タチウオテンヤSS TG 早掛けショートのKホロ赤イエローグローゼブラ
もちろん、アタリが続いていればカラーチェンジはしないのが前提ですが。
●冬場のカラー
また、菊池氏はシーズンが進んだ場合も想定して、冬場に主力になってくるカラーも挙げてくれました。
それがケイムラ系。

▲船タチウオテンヤSS STのケイムラアカキン

▲船タチウオテンヤSS STのケイムラブラックサンライズ
夏場やハイシーズンと異なり、活性がやや落ちて、水も澄み始める晩秋以降には、ケイムラ系が実績も高く、メインになってくるそうです。
●大型狙いに
そして、金森氏と同じく、菊池氏も型狙いにはナチュラル系ながらもフラッシング効果が高く、スポットグローが入っているカラー、ダイワの新色で言えば「ホロマイワシブルーグローゼブラ」は、大物へのキラーカラーとして有効、と教えてくれました。

▲船タチウオテンヤSS TG 早掛けショートのホロマイワシブルーグローゼブラ
いかがですか、テンヤのカラーの考え方。
名手それぞれに考え方はありますが、シーズンや時間帯、濁りの有無など、さまざまな状況によって反応のよい当たりカラーは刻々と変わります。
今まで持っていなかったカラーや、タックルボックスに忍ばせていたけれども出番のなかったカラーなど、いろいろ試してみてください。
自身のオリジナルカラーローテが確立するかもしれませんね。
