「大阪湾タチウオQUEENバトル」。2025年から始まった女性のためのトーナメントで、大阪湾の一大船釣りイベントである「大阪湾タチウオKINGバトル」実行委員会も協力し、テンヤタチウオシーンをさらに盛り上げるべくスタートさせたイベントです。
2025年は大阪・泉佐野の上丸で予選を3回開催。予選の上位3名が決勝へと駒を進め、9月27日(土)に開催される決勝戦で9名の中から初代タチウオQUEENを選出。初代タチウオQUEENにはその称号と、「大阪湾タチウオKINGバトル2025」のファイナルへの出場権が付与されるというものです。

1回目予選通過者の3名。右から金森麻希子さん、壷井仰さん、毛利洋子さん
第1回の予選は8月13日(水)に開催され、大阪湾タチウオKINGバトルセミファイナル常連の金森麻希子さん、2023年のファイナリストである毛利洋子さん、昨年から予選に参戦し、めきめきと実力を上げてきた壷井仰さんの3名が予選を突破。
そして第2回の予選は8月29日(金)、上丸の恒例イベントの「タチウオ女子会」も同時に開催されました。
「タチウオ女子会」は、1年に1度、女性のみが乗船できるイベントで、ヤマピーこと山村祐子さんが幹事を務められて、今回で9回目!記者も毎年参加させてもらっております。
タチウオQUEENバトルは自由参加で、タチウオ釣りをただエンジョイしたい女性は女子会のみで、予選突破を狙うガチ勢、一度実力を試してみたいという女子9名が参加となりました。
当日は4時に集合、12時納竿と、暑くなる時間帯を極力避けたスケジュール。釣座は上丸指定、ルールは本戦の予選と同じく、数釣り勝負です。
出船は4時半頃。ポイントの洲本沖には6時前に到着し、予選開始となりました。
やはり予選に参加している女子は、楽しむというよりも、真剣そのもの。周りの釣れ具合も気になるし、休憩している時間も惜しいほどです。
そんな緊張感のある予選参加者と、女子会を楽しむ女性と、両極ではありますが(笑)、そんな中でもどんどんと上がるタチウオ。水深は100m超で、底取りが難しい潮の速さではありましたが、1回目の流しではアタリも続出でした。
しかし、このややこしい潮を攻めるのがひと苦労。底から反応を見ていき、タナを決めていくのがセオリーではありますが、底取りができない状況。いち早くアタリダナと反応するアクションを見付けられ、尚且つオマツリせずに釣りができた人が数を稼げるという展開でした。
朝から11時頃まで、潮とオマツリとの闘いを余儀なくされる時間もありましたが、これぞ洲本沖のタチウオと呼べる良型も多数上がり、船上は盛り上がりました。

タチウオ女子会幹事のヤマピーこと山村祐子さん。予選は不参加ですが、見事ナイスサイズをキャッチ!
11時を過ぎ、残り約1時間と迫った頃、少し潮が緩くなり、バタバタとタチウオが釣れるラッシュもありました。
迎えた予選終了時間、11時50分。予選参加者は船の前へクーラーボックスを持って集合し、女子会の参加者も見守る中、全員同時に検量するスタイルで行われました。

検量の様子
1人、2人と脱落する中、14を数えた時点で残ったのは3名。うち14の同数2名は長寸勝負で順位を決定。1位は18尾で、2位3位を抜き出た結果となりました。

2位通過の久保嘉子さん
序盤から左舷ミヨシで4連発したものの、すべて船べりでバラしてしまったと言う久保嘉子さん。メンタルが崩れそうになりつつも、すでに予選を突破し、女子会に参加していた金森麻希子さんと毛利洋子さんにアドバイスをもらいつつ、じっくりと釣り続けて14尾をキャッチ。ちなみに久保さんは、大阪湾タチウオKINGバトル2023で2位入賞の久保元嗣さんの奥さま。ご夫婦でのご活躍が目立ちます!

3位通過の本山淳子さん
その久保さんのお隣の本山淳子さん。上丸常連であり、テンヤタチウオ以外にもいろんな釣りを卒なくこなす腕前の持ち主。自分のスタイルで攻め切り、14尾をキャッチに成功。

1位通過の村上麻子さん
そして、左舷の胴の間で淡々と、そして丁寧に着実にタチウオを釣り上げていた、村上麻子さん。深ダナをやり切り、18尾をキャッチ!
上位3名の皆さん、おめでとうございます!

2回目予選の通過者。右から村上麻子さん、久保嘉子さん、本山淳子さん
残す予選はあと1回。9月10日(水)に開催となります。
独特の緊張感はもちろんありますが、女性オンリーなので、どこか安心感があるような雰囲気の大会。そんな印象の「大阪湾タチウオQUEENバトル」。
本気でテッペンを目指したい人も、腕試しをしてみたい人も。ぜひ、残りの1戦に参加されてみてはいかがでしょうか!