食物連鎖を利用して大物を狙う「落とし込み」は今や押しも押されぬ、人気の釣りの1つ。
青物や根魚まで、さまざまな魚が狙えるアツ~い釣りだ。
さて、今回は落とし込みの魅力を楽しもうと、魚影が濃いと言われる、和歌山県日ノ岬沖へと出掛けたので、その釣行をレポート。
今、大人気の「落とし込み」を和歌山県で楽しむ
三尾漁港を出船した利昌丸は、港からおよそ10分ほどのポイントに到着。
「水深は30m。ベイトは底からビッシリあるよ」と山下船長が言う。
どうやら、ベイトはアジ。
アジはフリーフォールで食わせるのがコツだ。
イワシや小サバはサミングしてのフォールがよいが、アジはタナをフリーフォールさせるのが、1番食いがよいそうだ。
落とし込んでいくと、ブルブルっと竿先が震える。
ベイトが掛かれば、そのまま底まで落とし込んで、底を切りステイでオーケー。
すると、急に竿先をバタバタと叩きだした。
「もうすぐ、本命がくるよ~。合わせずにジッと待っててよ」と船長が言う。
これは、フィッシュイーターにベイトが追われて暴れている証拠だ。
しばらくすると、ギュインと竿先が海中へと舞い込み、本命がヒット。
「きたきた!」。いきなりの強引に、釣り人が「えっ、こんなに引くの⁉」と驚く。
何とかやり取りして、上がってきたのはメジロだ。
この後もメジロ、ハマチをコンスタントにヒットさせる。
それから、少しアタリが落ち着いてきたところで、ポイント移動。50mラインで仕かけを落とす。すると、ひと際大きいアタリだ。
強引をかわして丁寧に上げると、ヒラスズキ。計測してみると63cmの良型だった。
この後にも51cmの大型オオモンハタ、メジロなどで土産十分、満足の納竿となった。
本命がくる前アタリは、興奮間違いナシ。
1度やると、どハマり必至だ!
日ノ岬では落とし込みのほか、ベイトが少ない時期や日には、先にベイトを確保してノマセ釣りを楽しむことができる。
今回、釣れた魚以外にも時期によっては、ヒラメやカンパチも期待できる。
まだ、味わったことがない人にはぜひとも楽しんでもらいたい船釣りのひとつだ。