脱・初心者!高級虫エサ「マムシ」の魅力と効果的な使い方を紹介!

秋風が心地よく、絶好の釣りシーズンが到来しました。防波堤や砂浜から大物が狙えるこの時期、周りの釣り人と差をつけたい、自己記録を更新したいと願うアングラーにこそ使っていただきたいのが、”エサの王様”との呼び声高い虫エサ「マムシ(本虫)」です。

「値段が高いから…」と敬遠されがちですが、その価格には釣果に直結するだけの確かな理由があります。

今回は、秋の投げ釣りでカレイやマダイ、さらには高級根魚までをターゲットにするための、マムシの魅力と効果的な使い方を徹底解説します。

なぜマムシは「エサの王様」と呼ばれるのか?

マムシは、正式名称を「イワムシ」といい、関西では「本虫」とも呼ばれる釣り人にはお馴染みの虫エサです。アオイソメやイシゴカイといった他の虫エサと比較して、高価で取引されるのには3つの明確な理由があります。

マムシが高価なのには、釣果に直結する明確な理由があります。

第1に、その圧倒的な集魚力。強烈な匂いを水中で拡散させ、特に秋に荒食いを始める魚たちを広範囲から引き寄せます。

第2に、大物への抜群のアピール力。太く張りのあるボディはカレイやマダイの食い気を刺激し、身が硬いためエサ取りに強いのも大きなメリットです。

そして、その希少価値。養殖が難しく手掘りでしか採取できないため高価ですが、多くのベテラン釣り師が「ここ1番の切り札」として使う、価格に見合った価値を持つエサなのです。

秋こそマムシの出番!狙えるターゲットと狙い方

水温が適度に下がり、魚の活性が上がる秋は、マムシを使った釣りの本番シーズンです。特に投げ釣りとの相性は抜群で、思わぬ大物との出会いを演出してくれます。

1.座布団ガレイを狙う「投げ釣り」

秋から初冬にかけての投げ釣りで人気のターゲットが「カレイ」です。海底付近で匂いを頼りにエサを探すカレイにとって、マムシの強烈な匂いは最高のご馳走。以下のような工夫で、その効果を最大限に引き出しましょう。

アピール力重視の「房掛け」:マムシを2〜3匹、ハリにたっぷりと付ける「房掛け」が定番です。ボリュームと匂いを最大限に高め、遠くにいるカレイにもアピールします。
動きで誘う「ミックス掛け」:匂いのマムシと、動きでアピールするアオイソメを一緒に付けるのも非常に効果的です。

2.マダイ・チヌ(クロダイ)を狙う「投げ釣り、ブッ込み釣り」

秋の波止やサーフからは、マダイやチヌ(クロダイ)も十分に狙えます。これらの魚は好奇心が旺盛で、マムシの匂いとボリュームに強く反応します。

1匹掛けで自然に:マムシを1匹丸ごと、頭の硬い部分からハリを刺し通す「通し刺し」が基本です。海中で自然に漂うように見せることがポイントです。
時合いを逃さない:特に朝マズメや夕マズメ、夜釣りにおいて、マムシの集魚効果は絶大です。時合いのチャンスを逃さず、大物を引き寄せましょう。

3.高級根魚(アコウ、ガシラ)を狙う「探り釣り」

夜釣りでテトラポットや岩場の際を狙えば、アコウ(キジハタ)やガシラ(カサゴ)といった高級根魚との出合いも期待できます。

エサ持ちのよさを活かす:根魚はエサをじっくりと捕食することが多く、身が硬くエサ持ちの良いマムシは最適です。
ピンポイント攻撃:根魚が潜んでいそうなポイントに仕掛けを投入し、強烈な匂いで巣穴から誘い出しましょう。

確かにマムシは高価なエサです。しかし、その集魚力、アピール力はほかのエサとは一線を画します。魚の活性が上がり、大物が射程圏内に入る秋だからこそ、マムシへの投資は大きなリターンとなって返ってくる可能性を秘めています。

「今日は絶対に釣りたい」「自己記録の大物を手にしたい」。

そんな熱い思いを抱いて釣行する際は、ぜひエサ箱にマムシを忍ばせてみてください。きっと、記憶に残る1尾との出合いをサポートしてくれるはずです。

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