釣りの最中、あの心臓に悪い「ガリッ!」という音を聞いたことはありませんか?
仕掛けを替えたい、魚からハリを外したい。ほんの数十秒、両手を使いたいだけなのに、大切なロッドの置き場所にはいつも困るもの。船べりやタックルボックスに立てかけたはずの愛竿が、ふとした瞬間に滑り落ち、リールやガイドが地面と衝突する…。考えただけでもゾッとしますよね。
一瞬の不注意で付いてしまった傷は、精神的なショックも大きいもの。この「ちょっと置きたい」という釣りのプチストレスを解消し、あなたの“相棒”を守るための、驚くほどシンプルで賢い選択肢があります。
便利なはずのタックルボックスが、「置きにくい」原因に?
多くのアングラーが愛用する、座れて収納力も抜群なタックルボックス「バケットマウス」シリーズ。非常に便利ですが、ロッドを立てかけるとなると話は別です。ツルツルした表面は滑りやすく、ハンドル部分に立てかけても、ちょっとした振動で簡単に倒れてしまいます。
クーラーボックスも同様です。とっさにハンドル部分に立てかけても、安定感はゼロに等しい。結局、「倒れるかも…」と、どこか作業に集中しきれない自分がいるのです。
そこで試してみてほしいのが、タックルのカスタムパーツでおなじみの明邦化学工業が生んだ、一見ただの「クリップ」。
それは言い過ぎか。ちょっとヘンテコなクリップ(笑)。
ですが、これが驚くほど万能選手なのです。
その名も「マルチクリップBM-L」。
最大の特徴は、強力なクリップと、ロッドを優しくホールドするV字の受け部分が一体化していること。使い方は至ってシンプル。
「挟む、以上。」
タックルボックスのハンドルに、ガシッと挟む。
クーラーボックスのハンドルに、パチッと挟む。
船べりのパイプや、空いているロッドホルダーに、グッと挟む。
たったこれだけで、今まで不安定だった場所が、瞬時に簡易的なロッドスタンドへと早変わりします。クリップの力は想像以上に強力で、不意の揺れや風でロッドが倒れる心配を劇的に減らしてくれます。
リールフットがV字部分にしっかり収まるので、左右へのブレも少ない。これにより、安心して仕掛けの交換や魚の処理に集中できる「時間」と「心の余裕」が生まれます。
“じゃない”は、まだまだ終わらない。
このアイテムの真価は、その応用力にあります。
あるオフショアアングラーは、船にある手すりにこれを挟み、自分専用のロッド置き場を確保していました。また、管理釣り場では、備え付けのイスや脚立に挟んで使っている人も。
クリップ式なので、対象物の形を問いません。四角いハンドルでも、丸いパイプでも。アイデア次第で、釣り場のあらゆる場所が、あなたのタックルを守る定位置になるのです。
荷物が多くなりがちな釣りにおいて、ここまでコンパクト(100×66×75mm)で、軽く、そして多機能なアイテムはなかなかありません。タックルボックスの隅に1つ忍ばせておくだけで、釣行全体の快適性が格段に向上するはずです。
サイズ | 素材 | 備考 | メーカー販売価格(税込) |
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マルチクリップBM-L | 70×150×83mm | 本体:ポリプロピレン | 770円 |
明邦化学工業公式「マルチクリップBM-L」詳細ページはこちら
大切なタックルを守ることは、最高の1尾に繋がる道
「ガリッ」「ガタンッ」という、あの嫌な音から解放される。タックルへの余計な心配がなくなることで、もっと釣りに集中できる。
それは結果的に、一瞬の時合いを逃さず、最高の1尾と出合う確率を高めてくれることにも繋がるのではないでしょうか。
あなたのタックルボックスにも、この「賢いお守り」を追加してみませんか? 次の釣行が、もっと安全で、もっと快適になるはずです。
