釣りをしているときに、不意にロッドのティップを折ってしまった経験はありませんか?
もしもの時に備えて、覚えておきたいのが応急処置の方法。現場で役立つ応急処置の方法をご紹介します。
・ライター
・瞬間接着剤
・プライヤー(ペンチ)
・ハサミやカッターナイフ
これらの道具は、コンビニやホームセンターで手軽に手に入ります。釣り場に行く際は、万が一に備えて、タックルボックスに忍ばせておくのもいいかもしれません。
応急処置の手順
ここでは、トップガイドと2番目のガイドの間で穂先が折れてしまった場合の応急処置方法を解説します。
ライターでトップガイドの付け根を軽く炙ります。ガイドを接着しているホットグルー(熱接着剤)を溶かすためです。熱しすぎるとガイドが勢いよく外れてしまうことがあるので、焦らず少しずつ温めましょう。火傷に注意しながら、プライヤーでガイドを掴み、穂先から引き抜きます。もし固着して抜けない場合は、再度炙って試してください。
次に、折れたロッド本体の穂先を整えます。穂先の素材がグラスの場合、穂先がバラけていることがあります。そのままではガイドに入らないため、瞬間接着剤を少量つけて穂先をまとめ、形を整えます。もし接着剤をつけすぎたら、ハサミやカッターナイフで余分な部分を削り取りましょう。
形を整えた穂先に瞬間接着剤を塗り、外したトップガイドをゆっくりと差し込みます。この時、強く押し込みすぎると、再び穂先を折ってしまう可能性があるので注意が必要です。ガイドがまっすぐになるように慎重に差し込み、接着剤が完全に固まるまで待ちます。
注意点:あくまでも応急処置です!
この方法は、あくまでその日の釣りを続けるための応急処置です。折れたロッドは、本来の調子や感度が損なわれ、再度トラブルを起こす可能性が高くなります。応急処置後は、できるだけ早く釣具店や専門の修理工房に持ち込み、適切な修理を依頼しましょう。