関西の波止や海釣り公園がアジやイワシの群れで賑わう季節がやってきました。 週末ともなれば、ファミリーやベテランアングラーがサビキ仕掛けを垂らし、一喜一憂する光景はもはや風物詩。
しかし、こんな経験はありませんか?
「朝夕の時合を逃したら、パタリとアタリが止まってしまった…」
「周りは釣れているのに、なぜか自分の竿だけピクリともしない…」
「見えているのに食わない、スレた魚をどうにかして釣りたい!」
そんな悩める全てのサビキ釣りファンに、そして「もっと釣りたい!」と願う探求心旺盛なアングラーに、我々が自信を持ってオススメしたいのが「トリックサビキ」という釣り方です。
「トリックサビキ」って何?普通のサビキと何が違うの?
ひと言でいえば、「疑似エサを使わず、本物のエサを針に直接つけて釣る」サビキ釣りです。 皆さんがよく使うサビキ仕掛けには、魚の皮やビニール片(スキン)が針についていますよね。 あれが疑似エサとなって魚を誘うわけですが、トリックサビキの針は「空針(からばり)」。 その代わりに、魚たちが大好きなアミエビを直接針にまとわせるのです。
いわば、魚たちの目の前に「本物のごはん」を届けてあげる釣り方。 これが、驚くべき釣果の差を生み出す”トリック”の正体です。
なぜそんなに釣れるの?トリックサビキ3つの魅力
本物のエサが持つ匂いと味、そして自然な漂い方は、疑似エサとは比べ物になりません。 警戒心の強い魚や、食い気が落ちた日中の魚さえも、口を使ってくれるチャンスが高くなります。 「周りが釣れていない時間帯に自分だけが爆釣」なんていう、優越感に浸れる体験も夢ではありません。
アジやイワシはもちろんのこと、チャリコ、メバル、カサゴ、ウミタナゴなど、エサをしっかり食べる習性のある魚たちが次々とアタックしてきます。 いつものサビキでは掛かりにくい、少し底にいる魚まで狙えるので、五目釣りの楽しさが格段にアップします。
「エサを付けるなんて難しそう…」と感じるかもしれませんが、心配はご無用。 釣り方自体は、仕掛けを落として、竿を揺するだけと、いつものサビキ釣りと全く同じ。 初心者やお子さんでも、すぐに楽しめます。
唯一の懸念点「エサ付け」も、文明の利器で一発解決!
「でも、小さい針全部にアミエビを付けるのは手が汚れるし、面倒じゃない?」 その通りです。 しかし、その手間を解消してくれる専用の秘密兵器があります。
市販されている「スピードエサつけ器」を使えば、アミエビを入れたケースの溝に仕掛けをサッと通すだけで、全ての針に一瞬でエサ付けが完了! これなら手も汚れず、テンポよく釣りを続けることができます。
また、アミエビの水分を少し切り、小麦粉や米ぬかを少量混ぜて粘りを出すと、さらにエサ持ちがよくなるので試してみてください。
この秋、サビキ釣りをネクストレベルへ
関西ではまだ馴染みの薄い「トリックサビキ」ですが、その実力は折り紙付きです。 いつものタックルに、トリックサビキ仕掛けとエサ付け器をプラスするだけ。 それだけで、あなたのサビキ釣りは劇的に変わるかもしれません。
この秋は、魔法のメソッド「トリックサビキ」で、クーラーボックス満タンの釣果を目指してみませんか?