生きエサを泳がせるノマセ釣り。
エサは船宿から数尾ずつ配られるところや、船のイケスから自分で少量ずつ、すくってくるところ、いろいろあると思いますが、船のイケスから自分ですくう場合、時期によっては複数の種類が入っていることがありませんか?
当日の朝、定置網から仕入れてくる場合は、基本的にその時期に網に入る魚なので、大半は同じ魚が入っていますが、中には違うサイズや、違う魚が入っていることもあるんです。
一例を挙げると、若狭湾の宮津ではイワシ、アジ、サバなどが主な生きエサ。
季節によって、その比率は変わりますが、サイズの大小、魚種ともにまじっています。
ここでノマセ釣りをする船長に聞いたところ、どれがイイと言うのは、その時期やターゲットにもよりますが、ある程度エサによる傾向は出てくるようです。
エサ別の傾向

▲宮津エリアのイワシはカタクチイワシが主流
イワシはエリアによってマイワシを使うところもありますが、若狭湾ではイワシは写真のカタクチイワシの場合が多いです。
このカタクチイワシ、春先からのメインエサとなりますが、この時期から釣れ出すアコウ(キジハタ)にはベストサイズ。
ガシラやアオハタ、ほかいろいろな魚がヒットするので、生きエサの中ではアタリの数も多めです。
泳ぎの良さを優先するならアゴ刺しですが、エサ取りの多い時期とも重なるので、エサ持ちを優先して2尾掛け、3尾掛けで狙う場合もあります。
エサの大小がある時は、1尾刺しなら、なるべく大きめのモノを選んで付けるとよいです。
宮津エリアでは、夏以降によく入るエサがアジ。
10cm前後のものがエサとして使いやすいですが、「大きな魚を狙うなら、大きなエサ」の格言通り、15cm前後やそれ以上の大きいエサならアタリは減るものの、アタれば良型、大型のターゲットが期待できます。
現在、宮津沖では大判まじりでヒラメの食いが上向いていますが、ノマセ釣りではメインのエサが生きアジとなっていて、アコウよりヒラメにも効果的なエサです。
サバも生きエサに使われる魚種の1つ。
サバと言っても、エサにするのは小サバですが、よく泳いでアピールしてくれるので、根魚、ヒラメともに食いはよいです。
ただし、大きすぎるとアコウなどは食い辛いので、アタリが減ることは覚悟しておきましょう。
以上がノマセ釣りで主に使われるエサ。
エサ別の傾向を知っておいて、自身でエサを選ぶ場合には参考にしてみてください。