魚には和名のほかに、各地方で名付けられたローカルな魚名が多く存在します。
一例を挙げると、カサゴ。
こちらは関西ではガシラ、九州ではアラカブなどと呼ばれますが、どれも同じ和名は「カサゴ」です。
そんな地方名を持つ魚の1つに「キジハタ」も挙げられます。
キジハタのローカル魚名「ヨネズ」の由来
キジハタ:スズキ目ハタ科
和名「キジハタ」は、関西では「アコウ」と呼ばれていますが、丹後や若狭の漁師や釣り船の船長の間では「ヨネズ」とも呼ばれています。
今回は、そのネーミングの由来を、ひょんなことから若狭の地元の船長に教えてもらう機会がありました。
船長からの突然のクイズ「アコウは何でヨネズ?」
魚の話をしていた時に、潜って漁をしていた体験談から「チヌ(和名クロダイ)やスズキ、グレは磯などの陰にくっ付いて寝てる(じっとしてる)から、タコとかにもよく食われてる。また漁としても突きやすい」と話しに出てきたのが、事の始まり。
で、そこからタイトルの「このエリアでアコウが、何でヨネズって呼ばれているか知ってるか?」という話になった訳です。
この流れからして、ご想像が付く方もいらっしゃると思いますが、その由来は「夜も寝ないでエサを求めて動き回る夜行性だから」だそうです。
漢字を当てると、「夜寝ず」になるイメージですね。
何気なく呼ばれているローカル魚名ですが、その由来を聞けば、その一説として「なるほど!」っと思うことも多々あります。
今回は美味で知られる高級魚、キジハタに関する雑学でした。