船釣りで最も避けたいトラブルのひとつつが、ほかの釣り人の仕掛けと自分の仕掛けが絡まってしまう「オマツリ」。
オマツリするとせっかくの楽しい時間から一転、気まずい時間が流れてしまう……。
そうならないためにも、オマツリの原因を理解し、今回紹介する5つのテクニックを実践してみてくださいね。
なぜ起こる?オマツリの主な原因
オマツリは、いくつかの要因が複合的に絡み合って発生します。主な原因を知ることで、対策が立てやすくなります。
ここでは大きく3つの原因を解説していきます。
海の中では常に潮が流れており、船も風や波で動いています。これにより、水中の仕掛けが横に流れ、隣の人の仕掛けと交差してしまいます。
周りの人とオモリの重さや道糸(PEライン)の太さが違うと、潮の抵抗の受け方が異なり、仕掛けが沈む速度や流される角度が変わってしまうため、絡みやすくなります。
投入のタイミングがバラバラだったり、糸フケ(ラインのたるみ)を出しすぎたりすると、水中での仕掛けの軌道がずれてオマツリの原因になります。
オマツリを防ぐための具体的な5つのテクニック
人と自分のラインの入り方が違っていたらオマツリする可能性大!
自分のラインが極端に斜めになっていたり、隣の人のラインと交差しそうになっていたら、一度仕掛けを回収しましょう。
船下にラインが入っていくような状態も危険なので注意!
少し前方にキャストすることで、ほかの乗船者と違う線上に仕掛けが落ち、オマツリを防ぐことができます。
この時、仕掛けの流れる速度が速い場合は、流されていく方向と逆の方向に向いて斜めにキャストすると、着底時に自分と仕掛けをまっすぐにすることができます。
オモリが海底に着いたら(着底)、すぐに糸フケを巻き取り、ラインを張った状態にします。底が取れないまま糸を出し続けると、仕掛けがどんどん流されてオマツリの最大の原因になります。
また、定期的に仕掛けを回収し、オモリを底まで沈め直しましょう。これにより、自分の仕掛けがどの位置にあるかを把握できます。
基本的に、遊漁船の船長が、乗船前に仕掛けについてアナウンスしてくれたり、HPに基本的な仕掛けについて記載されていることがほとんど。
その事前情報に合わせておけば、仕掛けが原因でオマツリすることは、ほとんどなくなるでしょう。
船長の「どうぞ」という合図で、周りの人とタイミングを合わせて仕掛けを投入するのが基本。
また、リールのスプールを親指で軽く押さえながら(サミングと言います)、糸の放出スピードをコントロールしましょう。これにより、余計な糸フケが出るのを防ぎ、仕掛けをまっすぐ下に沈めることができます!
最後に
お互いに気持ちよく釣りを楽しむためには、周りの釣り人への配慮とコミュニケーションが最も大切です。これらの対策を実践し、安全で楽しい船釣りを満喫してください!